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OKRの具体例を紹介&書き方や立て方を改めて解説【これからの日本企業に必要な目標設定方法】

この記事を読まれている人の中には、以下のような疑問を持っている人もいるかも知れませんね。

  • OKRの目標ってどうやって書いたら良いんだろう?
  • OKRの目標の例があったら知りたいな
  • OKRの業態別の具体例とかあったりしないかな

このような疑問に、今回はお答えをしていきたいと思います。

この記事を読むことによって、OKRの具体例や書き方のイメージを知ることができますね。

もしかしたら、今後のチームのOKRを作るときの参考になるかも知れませんよ。

ちなみに、以前の記事でもOKRの解説OKRの範囲についてご紹介してきました。

今回は、「OKRの具体例を紹介&書き方や立て方を改めて解説【これからの日本企業に必要な目標設定方法】」と題して、OKRの具体例について少しご紹介していけたらと思います。

それでは、さっそくみていきましょう!

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もくじ

OKRの具体例を紹介します!

ここからは、OKRの具体例についてご紹介してまいります。

ご紹介するOKRの具体例については、以下のようなチームのOKRをご紹介してまいります。

OKRの具体例として紹介するチーム

  1. サービス開発チーム
  2. 代理店事業(新規事業)
  3. サービス運営会社の開発・運用チーム

それでは、1つひとつみていきましょう!

OKRの例:サービス開発チーム

こちらは、サービス開発チームのOKRの具体例になりますね。

OKRの具体例としては、以下ですね。

OKRの具体例①:サービス開発チーム

  • O:One For ALL Team
  • KR:売上20億 利益6.3億の達成
  • O:ユーザーのLTVが最大化されるサービス
  • KR:単月売上1,000万円利益200万円を継続的に達成できる方程式を確立する
  • O:プロダクトを持続可能な事業へと進化させる
  • KR:ユーザーニーズを捉えたプロダクト開発を行い、売上100万、利益20万を超え続ける

このような形で、チーム全体からメンバー個人まで、かなりムーンショット(野心的)なOKRを作っていますね。

OKRの例:代理店事業(新規事業)

OKR例②の画像

こちらは、広告系の代理店事業を新たに立ち上げたチームのOKRの具体例になりますね。

まさに、これから顧客開発をしていこうというフェーズのチームOKRです。

OKRの具体例としては、以下ですね。

OKRの具体例②:代理店事業会社

  • O:デジタルマーケティングとソリューション部門においてポジショニングを市場で確立する。
  • KR:新事業売上高:12,000,000
  • O:広告事業のポジショニングを築く
  • KR:広告事業売上目標:1,000,000
  • O:広告事業の売り上げ達成
  • KR:クライアント社数:2社

中長期的なOKRのOとしては、「デジタルマーケティングとソリューション部門においてポジショニングを市場で確立する。」と目標を立てていますね。

新たな市場に参入していくという野心的な目標です。

また、KRとしては堅実な顧客からの売り上げを設定されています。

着実に一歩一歩進んでいけるような、アクションプランに落としやすいKRですね。

顧客開発が必要なフェーズだと、こういった目標の立て方も良いと思います。

顧客開発については、こちらの記事で参考書籍もご紹介していますので、よければご覧ください。

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OKRの例:サービス運営会社の開発・運用チーム

OKR例③の画像

こちらは、サービス運営会社の開発・運営チームのOKRの具体例になりますね。

OKRの具体例としては、以下です。

OKRに具体例③:サービス運営会社の開発・運用チーム

  • O:ビジネスの現場に驚きを提供する”を目指し、ビジネス貢献すること
  • KR:今まで当たり前だと思っていたことが良い方向に変わること
  • O:チームQCDレベルを向上させ業務改革にアプローチできるチームになる
  • KR:運用工数の外注比率を50%にする
  • O:運用工数の外注比率を50%にする
  • KR:問い合わせ件数の50%を外注で完結させる

チームとしては、プロダクトを開発するチームでありながらも、すでにリリースもされて運用が進んできているフェーズです。

しかし、まだまだ顧客開発が必要な部分もあり、問い合わせ件数や外注比率がどがOKRの目標の中に含まれていますね。

プロダクト開発については、こちらの記事でも参考になる書籍なども紹介しています。

こういった書籍も参考に、どういったOKRを作っていけば良いか検討してみるのも良いかと思います。

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OKRの書き方のポイントはIMPACT

ここからは、OKRの書き方のポイントについてご紹介してまいります。

以前の記事でもご紹介したかも知れませんが、OKRの特に「O(objectives)」の部分は、IMPACTモデルと呼ばれる目標の書き方が適していますね。

OKRの書き方として適しているIMPACTモデルとは、以下です。

IMPACTモデル

  • Inspiring:ワクワクするか?
  • Memorable:覚えられるか?
  • Praiseworthy:感謝されるものか?
  • Achievement:成果物が想像できるか?
  • Contribution:貢献につながるものか?
  • Timely:今の目標として適切か?

上記のような切り口を参考に、OKRの目標を作ってみると良いかも知れませんね。

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OKRの立て方はアウトカムかアウトプットか

次に、OKRの目標の立て方についても改めて解説していきます。

こちらも以前の記事ではご紹介していますが、中長期的な期間や、1年くらいのスパンで設定したOKRは、比較的アウトカムなOKRを立てることが多かったりします。

一方で、3ヶ月単位でのOKRは、職種や人によっても異なりますが、アウトカム・アウトプットの両方の視点で目標を作ることがあります。

OKR

この辺りは、目標を立てる人物の成長度合いや責任の範囲によってもOKRの立て方は異なってきますね。

チーム全体に責任のある立場の人や、チームの目標としてのOKRを立てる場合は、アウトカムを意識したOKRの立て方になります。

一方で、メンバーとしてのOKRだったり、自分の能力的な成長、確実なタスクの実行などを意識した目標の立て方だと、アウトプットを表現したOKRの立て方になりますね。

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まとめ:これからの日本企業に必要な目標設定方法

いかがでしたでしょうか?

イメージわきました?

一時期、OKRはとても人気が出ましたが、またこれから目標設定の仕方としてはブームが戻ってきそうですね。

ここまで多様化が進んだ組織をひとつの方向に意識を向けさせるには、ビジョナリーな目標がとても効果的になります。

また、それらをチームに浸透させる役割としてもOKRは力を発揮します。

まずは、自分たちだったらどんなOKRを立てるか、イメージを作るところから始めてみてはいかがでしょうか?

今回は「OKRの具体例を紹介&書き方や立て方を改めて解説【これからの日本企業に必要な目標設定方法】」と題してご紹介してまいりました。

これからOKRを立ててみようというチームの人は、ちょっとでもお役に立てたら嬉しいですね。

それでは、また次回!

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