この記事を読んでいる人は、以下のようなことに悩んでいるかも知れませんね。
- どうしてマネジャーとして広い視野でモノを見れないのか?
- どうして目の前の仕事の火消しに追われるばかりになってしまうんだろう?
- なんでもっとメンバーを育てたり、権限を下ろしたりできないんだろう?
- どうして情報が現場から上に伝達されないんだろう?
こんなふうに悩んでいるマネジャーさんって、やっぱり多いんですよね。
先日お話をさせていただいた方もマネジャーとして、上記のようなことがきっかけで勉強会に参加されていましたね。
実はこれ、ずっとマネジャーさんたちが抱えている悩みなんですよね。
これを解決しない理由としては、以下ですね。
マネジャーの悩みが解決されない理由
- 決して解決できないマネジメントのジレンマだから
そうなんですよね。
なんで決して解決できないかというと、マネジメントの仕事は「矛盾する要素の両方を求められているから」ですね。
先日の記事でも少し触れましたが、「相関と相反の認識と統合」がマネジメントの仕事と言えます。
では、マネジメントとして、どのように対処すれば良いのか?
結論としては、以下ですね。
マネジメントのジレンマを克服する方法
- 矛盾する要素に対して「折り合いをつける」こと
身も蓋もなく、ひどい話に思えるかも知れませんけどねw
解決するということをやめて、「折り合いをつける」ように対処すれば、マネジメントとしての仕事としては成立するのかも知れないですね。
それでは、マネジメントとしては、一体どんなジレンマを抱えているのか?
これを知っておくだけでも、ストレスや悩みに苛まれずに、「冷静に対処する」という行動に移行できるかも知れませんね。
この記事では「マネジメントの役割を阻むジレンマを克服法とは?結論は「折り合いをつける」で「解決」しない」と題してマネジメントのジレンマについてご紹介してまいります。
マネジメントに悩んでいる人の、ちょっとした参考になれば嬉しいですね。
それでは、さっそくみていきましょう。
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もくじ
マネジメントの役割を阻むマネジメントのジレンマ
ここでは、マネジメントにある立場の人たちは、どんなことに対処しなければいけないのかについてご紹介してまいります。
マネジャーの皆さんは、「マネジメントとしての役割」を果たそうと日々マネジメントの活動を実践されていらっしゃいますよね。
しかし、マネジメントの役割を阻むジレンマというのが、マネジメントが発足して以来ずっと言われているものがあります。
調べてみたら、ヘンリー・ミンツバーグ先生が以下のようにマネジメントのジレンマをまとめてくれていましたね。
マネジメントの役割を阻むジレンマとは以下です。
マネジメントの役割を阻むジレンマ
思考のジレンマ
情報のジレンマ
- 現場との関わりの難題…現場の状況把握を途切れずにできるか
- 権限委譲の板挟み…自分の権限や関係性で入手できる情報をどう移譲できるか
- 数値測定のミステリー…数量化できないものをどうマネジメントすればいいか
人間のジレンマ
- 秩序の謎…チームに秩序をもたらすためにどう振る舞えばいいか
- コントロールのパラドックス…どう自由・自律・自立を成立させるか
- 自信のわな…自信と謙虚さを保つためにはどう振る舞えばいいか
行動のジレンマ
全体のジレンマ
- 究極のジレンマ…これらのジレンマにどう同時に対処すればいいのか
参考:ヘンリー・ミンツバーグ「マネジメントのジレンマ」
このような「マネジメントの役割を阻むジレンマがあるようですね。
(めっちゃありますよ、ほんと…。)
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マネジメントの役割を阻むジレンマを把握すること
では、どうやったら、この「マネジメントの役割を阻むジレンマ」を克服していけるのか?という点でについて解説していきます。
上記のように、こうやって文章として明文化するだけで、「解決の困難さ」というのはなんとなくわかってもらえると思います。
大切なのは、こうやってマネジメントの役割を阻むジレンマを明文化して、自身で把握しておくことかも知れないですね。
おすすめしておきたいこととしては、ぼんやりと自分が陥ってしまっている状況に潜むジレンマを、書き出してみるのも対策としてはありですね。
すぐに解決策が見出せない場合、もしかしたらずっと抱えなければいけないジレンマかも知れないです。
ジレンマとは何かというと、「マネジメントに求められる役割」と「それが実行できない状況」の2つをセットで考えていくと見出しやすいと思います。
そういった場合は、すぐに「どう折り合いをつけるか?」と思考を切り替えて、対処の仕方への理解を深めておくことが肝要なのかも知れませんね。
マネジャー同士で抱えるジレンマを共有してみる
次に、自分の抱えるジレンマを明確化したら、それらを他のマネジャーや上位層、社外のマネジメント層の人、あるいは部下であるメンバーなどに共有してみるのもアリかもしれませんね。
特に、外部の人に共有する(発信する)のがオススメですね。
外部の人に「あなたならどのように行動する?(対処する?)」と聞いてみたりするのも良い振り返りの機会になったりしますね。
こうすることで、自分の考えていた思考の枠組みから外れた視点で物事を把握することもできますからね。
ぼくの友人とかだと、SNSに悩みを書き込んで、色んな人からのコメントでアドバイスを集めたりしています。
(それを眺めているだけのぼくも、とても勉強になったりします)
まとめ:まずは、ありのままを開示してみません?
いかがでしたでしょうか?
まとめると、以下のようなことかも知れませんね。
マネジメントのジレンマに対する対処まとめ
- マネジメントの抱えるジレンマを把握する
- 自分の抱えるジレンマを明文化してみる
- 自分の抱えるジレンマを共有してみる
抜本的な解決策というのはなかなかないんでしょうけど、どんなふうにして対処していくかをいろんな人と会話してみるってのもありかも知れないですよ。
(そんな時間がねーんだよ!ってのも、またジレンマですけどねw)
今回は、「マネジメントの役割を阻むジレンマを克服法とは?結論は「折り合いをつける」で「解決」しない」と題してご紹介してまいりました。
ま、参考になる人に参考になれば。
それでは、また次回。
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