この記事を読まれる人は、以下のようなことを思ったり、言ったりしたことはありませんか?
- この申請ってどういう体裁で提出すればいいかルールって作ってある?
- 今どういうふうに運用すればいいか、全体の設計をして示してほしいんだけど
- なんでいつもあの人(あなた)はミーティングに参加しないの?
ぼく自身も、以前の職場でけっこう言われる側にいましたね。
組織はある種、このようなルールに近い「秩序」がないと上手くいかないことが多かったりします。
一方で、マネジメントをしていると、自らが設定したその秩序やルールを守れないってこともたくさんあります。
そして、マネジメントとしての模範・規範が示せずに、みんながルールを守らなくなるってこともあるあるなんですよね。
これも、マネジメントのジレンマのひとつです。
こういった秩序のジレンマにマネジメントはさらされます。
では、なぜこの秩序のジレンマは起こってしまうのでしょうか?
その理由としては、以下ですね。
マネジメントが秩序のジレンマに陥る理由
- 外部環境が変化するから
- 想定外のことが組織の内外で多発するから
- それらを含めてイレギュラーに対応するのがマネジャーだから
今回は、「マネジメントの秩序の中で起こる無秩序な行動:カオスに支配され、カオスを支配するジレンマ」と題してご紹介して参ります。
結論としては、「秩序をもたらす最善の言動を心がけろ!」ってことなんですけどね。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
関連する記事
マネジメントの役割を阻むジレンマの克服法とは?結論は「折り合いをつける」で「解決」しない
もくじ
マネジメントが秩序の中で無秩序に行動する理由
それでは、ここでは、マネジメントが秩序の中で無秩序に行動する理由についてご紹介していきます。
冒頭でもご紹介しましたが、秩序を求めるマネジャーがそこから逸脱することってよくありますよね。
その理由としては、以下です。
マネジメントが秩序の中で無秩序に行動する理由
- 外部環境が変化するから
- 想定外のことが組織の内外で多発するから
- それらのイレギュラー対応するのがマネジメントだから
ま、こうやって書かれてしまうと、その通りですよね。
秩序を求めるメンバーとのジレンマ
一方で、メンバー側の人たちは、この秩序を求めたりする傾向が強いですね。
よく、「公平・公正・透明」とも言ったりもしますけどね。
この「公平・公正・透明」から逸脱した行為を見つけては、不審に思ったり、信頼性を失っていったりしますよね。
人情としてはわかります。
ですので、マネジメントは、混乱の中にいながらも、「秩序を守る努力や姿勢」をメンバーには示すことが求められます。
多くのマネジメントの場合は、この「秩序を守る努力や姿勢」を示していないことが多々あります。
マネジメントとしては、この点の配慮を怠ったときのリスクはめちゃくちゃ大きいですよ。
例えば、「緊急事態だからこの会議は今回は参加しない」と言って、定例会議を毎回参加しない人とか、いますよね?
これが当たり前の組織になってしまうと、今度はメンバーも無秩序化していきますからね。
カオスに支配され、カオスを支配する
インテルの共同創業者のアンドリュー・グローブの名言を借りれば、以下のような言葉があります。
「カオスに支配され、カオスを支配する」
マネジャーは早いペースで仕事をこなしつつも、それ以上に「無秩序を受け入れる資質を育むことが必要だ」と、グローブ氏は語っていますね。
また、「周囲の状況に秩序をもたらすべく最善を尽くす」とも語っています。
つまり、自分が秩序を乱す行動を行なった場合、リカバリーをきちんとしようということですね。
現代風に言うと以下のようなリカバリーでしょうか?
- 会議に参加できないのであれば、自らが日程調整する
- ルールから逸脱した場合はその理由を公表する
- オープンに助けや理解を求めた上で無秩序な行動を実行する
こういった行動が積み重なっていくことで、マネジメントと現場との状況理解の溝を埋めていくことにも繋がりますからね。
決して、メンバーや組織のルール、一緒に働く上での秩序を無碍にしているわけではないということが言動で示していければ良いですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この秩序は、コントロールのジレンマにもつながっていきます。
コントロールのジレンマについては、また今度ご紹介できればと思います。
今回は「マネジメントの秩序の中で起こる無秩序な行動:カオスに支配され、カオスを支配するジレンマ」と題してご紹介して参りました。
ま、参考になる人に参考になれば嬉しいですね。
それでは、また次回!
関連する記事