マネジメントを上手くするために、悩んでいる中間管理職の人も世の中多いですよ。
そんな中で、マネジメントの対象となるものが2つあります。
それが「仕事のマネジメント」と「人のマネジメント」です。
「仕事のマネジメント」は、わかりやすいですね。
チームや部署の「業績」や「成果」を出すためのマネジメントをしていくことになります。
もう一つの、「人のマネジメント」も大切だと言われています。
こちらは、人を育てたり管理したりする部分に当たります。
モチベーションをあげたりするのもこの人のマネジメントに当たります。
さて、マネジメントをする立場の人は、この業績を達成しようとマネジメントしつつも、人のモチベーションを高めたり、能力を高めたりする責任をおうことになります。
そんな中で、マネジメントをする人は、仕事のマネジメントと人のマネジメントをする上で、5つの機能を果たさないといけないです。
いわゆる、マネジメントの5機能と呼ばれているものです。
マネジメントの5機能とは、以下ですね。
マネジメントの5機能
- 計画
- 組織化
- 命令
- 統制
- 調整
今回は、「マネジメントの基本とは”人のマネジメント”と”仕事のマネジメント”と”マネジメントの5機能”」と題して、主にはマネジメントの5機能についてご紹介していきます。
もくじ
マネジメントの5つの機能
それでは、マネジメントの5機能についてご紹介していきます。
改めて、マネジメントの5機能とは「計画、組織化、命令、統制、調整」です。
一つひとつ見ていきましょう。
計画
もしかしたら、この「計画」が1番難しいかもしれませんね。
これは、部署やチームの目標(ゴール)を決めることになります。
また、そのゴールを達成するために、「どのような行動計画にもとづいて達成していくのか」をまとめた計画も、この部分の計画にあたります。
年間計画表やアクションプランなどをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
マネジメントの最初の機能として、かなり重要な部分ですね。
ここがなかなか描けないマネジャーも、この頃は多いようですよ。
この部分は、少しコンセプトを考えたり、ビジョナリーな考え方が求められたりしますよね。
OKRを導入しているチームは、この部分はうまいかもしれませんね。
関連記事:チームに一体感をもたらすOKR。ビジョンと今をつなぐアートな目標設定:基礎編です
組織化
次に組織化です。
この「組織化」については、あまり意識されていないマネジャーの人も多いように感じています。
「組織化」とは、いわゆる「采配」ですね。
野球だとポジションや打順を戦略的に考えたりするでしょ?
部署の目標やゴールを達成するために、どのように人を活用していくのか、あるいは、能力を引き出し、権限を委譲していくのかといった部分を考える力になります。
これによって、チームのフォーメーションを組むことができるようになります。
このためにも、メンバーの特性を理解したり、メンバーのキャリア志向を把握しておく必要がありますね。
命令
命令はすごく分かりやすいと思います。
仕事や業務において部下やメンバーにタスクを命令することですね。
ここで大切なのは、たんに命令するのではなくて、メンバーのやる気を引き出していく動機付けも大切になってきます。
組織化の部分とも重なりますが、日ごろのコミュニケーションを通じて、メンバーへ仕事を任せていくことが求められます。
上位下達だけの命令だとメンバーとの信頼関係が薄れていってしましますからね。
統制
統制は上記の命令の流れを受けとるものですね。
部下やメンバーの行動をチェックする役割を果たします。
命令から発生した業務の進捗管理や、相談を受けたりする部分もこの統制にあたります。
命令とセットで、どのようにチェックしていくのか、進捗を確認する方法をメンバーと決めておくようにしておくと良いかもしれませんね。
先日も少しふれた、1on1ミーティングなどを活用するのも良いです。
つまり、この管理の仕方をデザインするのも、統制に含まれるということです。
関連記事:これからの時代、メンバーとの対話力よりマネジャーの「観察力」がキモですよ。
調整
調整が最も中間管理職の中で求められている能力かもしれませんね。
上位層とメンバーとの業務や目標の調整をはかったり、他部署や他部門との情報や人の調整をはかったりする機能が、この調整にあたります。
部下に対して、単に「やれ」と言うばかりではなく、やりやすいように仕組みや環境、命令意思決定プロセスなどを調整するのも、マネジメントの重要な機能の1つになります。
このような業務のしやすさ、働く環境を整えるのも、この調整機能の重要なポイントですよね。
まとめ:とはいえ、現実的には難しいのもマネジメントのジレンマ
いかがでしたでしょうか。
人のマネジメント、仕事のマネジメント、それぞれにおいてこのマネジメントの5つの機能をどのように仕掛けていけば良いか。
こういうのを考えるのも、マネージャーの1つの計画の家に入ると思います。
そして、円滑なマネジメントを推進していくためにも、いつもこの5つの機能がうまく働いているかどうかをチェックしていくように心がけていくと良いかもしれませんね。
とはいえ、こちらの記事にも書いていますが、実践するのもまた難しいのもこのマネジメントの5機能です。
自分自身のマネジメントスタイルを振り返る上でも、どこが得意でどこが苦手なのか、そのような観点で振り返ってみてみてください。
それではまた次回。
関連記事まとめ
チームに一体感をもたらすOKR。ビジョンと今をつなぐアートな目標設定:基礎編です