ここ最近は、組織の形や人事制度などがどのような変遷をたどってきたのかにめっぽう興味を持ってしまっています。
色々調べてみるなかで、気づいたのが、「儲けの仕組み(ビジネスモデル)」に適した「組織の仕組み(人材マネジメント)」を「戦略的に構築する」というのは、この20年くらいの間でいわれてきたことのようですね。
昔からそうではなかったというのが、逆に驚きでしたが。
では、この儲けの仕組みに適した「組織の仕組み=人材マネジメント」とは、どのようなものなのか?
人材マネジメントを構成する分野としては以下ですね。
人材マネジメントを構成する分野
- 組織運営
- 人材フローマネジメント
- 報酬マネジメント
『人材マネジメント論-経営の視点による人材マネジメント論-』より
人事コンサルタントの高橋俊介さんの名著から、このような分野を提唱されていましたね。
今回は、「ビジネスモデルに合わせた人材マネジメントを構成する3つの要素:儲けの仕組みに合わせた組織の仕組みづくり」と題して、人材マネジメントについてご紹介していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
もくじ
人材マネジメントを構成する分野
それでは、さっそく人材マネジメントを構成する分野について解説していきます。
改めて、3つのポイントは以下ですね。
人材マネジメントを構成する分野
- 組織運営
- 人材フローマネジメント
- 報酬マネジメント
それでは、1つひとつみていきましょう!
組織運営
1つ目の組織運営について解説していきます。
組織運営は、企業のビジョン、戦略、目標を達成するために必要な行動を各部署や組織のマネジャーやメンバー1人ひとりに伝達して理解させることで組織を動かしていくことです。
その1つののやり方としては、コアバリューやミッションなど、抽象度の高い考え方に基づいたあるべき組織行動をとるように仕掛けていく方法ですね。
また、数値目標などのノルマで管理する方法などもありますね。
最近では、組織運営のほかにも、ミクロな視点で職場に目を向けた「組織開発」の分野も研究が盛んですね。
組織開発については、以下の記事でも少し内容に触れてみていますので、参考にしてみてください。
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人材フローマネジメント
次に、人材フローマネジメントについてご紹介していきます。
こちらは「採用」「配置」「発掘」「育成」「選抜」「異動」「代謝」といった、人材が入社してから退職するまでの一連のフローにあわせて、必要な施策を企画したり、システムなどを導入したりすることですね。
人材フローマネジメントについては、以下の記事でも「人事の5機能」として紹介していますので、参考にしてみてください。
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報酬マネジメント
最後に、報酬マネジメントについて解説していきます。
報酬マネジメントは、組織行動=「社員を期待される組織行動に向かわせる」、人材フローマネジメント=「期待される人材を採用して定着させ、そうでない人材は代謝を促す」を報酬の与え方の工夫によってうまく実現していくことですね。
この報酬に関しては、直接的な金銭の報酬と、上司や同僚からの賞賛や感謝などの非金銭的な報酬なども含まれます。
まとめ:参考書籍の紹介
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ビジネスモデルに合わせた人材マネジメントを構成する3つの要素:儲けの仕組みに合わせた組織の仕組みづくり」と題して、人材マネジメントについてご紹介してまいりました。
参考にした書籍も下記にご紹介しておきますね。
(↑新版の方です。)
それでは、また次回。
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