対話型組織開発について知りたい人「対話型組織開発っていったいどんな組織開発何だろう?他の組織開発とどんなふうに違うのか知りたいな~。」
このような疑問にお答えしていきます。
対話型組織開発の対比として言われるのが診断型組織開発ですよね。
この大きな違いは以下のようなマインドセットにあります。
組織開発の2つのマインドセット
- 診断型組織開発:サーベイのデイタから客観的な現実(正解)が存在するという実証主義の世界観に基づくマインドセット
- 対話型組織開発:現実は1つではなく対話によって変わるという社会構造主義の世界観に基づくマインドセット
この辺りについて今回はご紹介していきます。
今回は「対話型組織開発の特徴とは何か?関係性の変化をねらった新たに生まれた組織開発アプローチ」と題してご紹介してまいります。
ちなみに組織開発については「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」でおすすめ本を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
対話型組織開発の誕生の背景とは
ここでは対話型組織開発について少し誕生の背景をご紹介していきます。
1980年代に、社会がどんどん複雑性をまして予測不能な現実が生じるようになっていきました。
それに合わせて、組織開発の考え方や手法も実践の中で見直されて進化していきます。
その中で生まれてきたのがこの「対話型組織開発」というものですね。
ちなみに、この対話型組織開発とこれまでの組織開発の違いを区別するために、便宜上それまでの組織開発を「診断型組織開発」と言ってるだけに過ぎないフシがあったりします。
対話型組織開発の特徴
ここでは、対話型組織開発の特徴についてもご紹介していきます。
対話型組織開発と診断型組織開発の違いに着目すると、診断フェーズのあるものが診断型組織開発、診断がなくて対話が行われるものが対話型組織開発とされることが一般的です。
(ま、実際にはどっちも診断したり、対話したりするんで、どっちでもいいと思う派ですけどね)
それぞれの特徴としては、冒頭でもご紹介していますが、以下の2つのマインドセット(志向性)だと思います。
組織開発の2つのマインドセット
- 診断型組織開発:サーベイのデイタから客観的な現実(正解)が存在するという実証主義の世界観に基づくマインドセット
- 対話型組織開発:現実は1つではなく対話によって変わるという社会構造主義の世界観に基づくマインドセット
何を大切にしている組織開発なのか、ってことですよ。
“他者との関係性”を重視する原点への回帰
対話型の組織開発は、以下のように変化してきているとも言われています。
- 個人ではなく「集団の考え方」を変える
- 改革は一時的ではなく持続的であると捉える
- 実践者は解釈と通訳をする役割を担う
- “他者との関係性”をより重視する
最後の”他者との関係性”は、そもそもの組織開発の目的でもありますよね。
組織開発のベクトルは、以下の4つの働きかけで、時代の変化によって、そのウェイトが変化したりしています。
組織開発の4つの働きかけ
- 関係性への働きかけ
- 技術・構造的働きかけ
- 人材マネジメントによる働きかけ
- 戦略的働きかけ
対話型組織開発の台頭は、改めて組織開発の原点でもある”他者との関係性”に回帰した時代に突入したともいえるでしょうね。
こちらについては「組織開発(OD)とは何なのか?人事ではなく実践者一人ひとりが人との関係性に働きかける」でも紹介していたので、よければ読んでみてください。
おすすめ本
ここでは、対話型組織開発について学べるおすすめ本をご紹介していきます。
おすすめ本は以下です。
対話型組織開発のおすすめ本
ま、興味があれば読んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
組織開発の2つのマインドセット
- 診断型組織開発:サーベイのデイタから客観的な現実(正解)が存在するという実証主義の世界観に基づくマインドセット
- 対話型組織開発:現実は1つではなく対話によって変わるという社会構造主義の世界観に基づくマインドセット
今回は「対話型組織開発の特徴とは何か?関係性の変化をねらった新たに生まれた組織開発アプローチ」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!