関係性の質について知りたい人「関係性の質を高めることが大切だと言われるけど、それってどうしてなんだろう?関係性の質を高めていくと、どんな結果になっていくんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
組織やチームがうまく機能しているには、以下のような流れで循環していきます。
組織のグッドサイクル(関係の質からスタート)
- 関係性の質・・・お互いに尊重する・気軽に相談し合う組織
- 思考の質・・・アイディアを出し合い、本質から発想する組織
- 行動の質・・・自律的に行動する・協働・共創する組織
- 結果の質・・・お互いに影響し合い、成果が高まる組織
このように考えれれていますね。
今回は「組織の成功循環モデルとは?組織のグッドサイクルと”関係性の質を高める”効果について解説」と題してご紹介してまいります。
ちなみに組織開発については「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」でおすすめ本を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
組織のグッドサイクルとバッドサイクルとは
ここでは組織のグッドサイクルとバッドサイクルについてご紹介していきます。
組織のグッドサイクルとバッドサイクルの特徴は以下です。
組織のグッドサイクルとバッドサイクル
- 組織のグッドサイクル・・・関係の質からスタート
- 組織のバッドサイクル・・・結果の質からスタート
これは、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム先生が提唱している考え方ですが、やっぱり的を得ていると思います。
以下でそれぞれご紹介していきます。
組織のグッドサイクル
ここでは組織のグッドサイクルについてご紹介していきます。
組織のグッドサイクルの流れは以下です。
組織のグッドサイクル(関係の質からスタート)
- 関係性の質・・・お互いに尊重する・気軽に相談し合う組織
- 思考の質・・・アイディアを出し合い、本質から発想する組織
- 行動の質・・・自律的に行動する・協働・共創する組織
- 結果の質・・・お互いに影響し合い、成果が高まる組織
このような流れが好循環サイクルとして言われています。
組織のバッドサイクル
ここでは組織のバッドサイクルについてご紹介していきます。
組織のバッドサイクルの流れは以下です。
組織のバッドサイクル(結果の質からスタート)
- 結果の質・・・結果がうまく出ない、KPIやアクションプランから見直す
- 関係の質・・・対立やコンフリクトが生じ、指示や命令が飛び交う状態
- 思考の質・・・他責にしたり言い訳が横行する状態
- 行動の質・・・言われたからやる状態、挑戦しない組織になる
このように、「組織の結果の質を高めるには、関係性の質を高める必要がある」という好循環モデルを提唱していますね。
なぜ関係性の質が高い組織が成功しやすいのか?
次に、なぜ関係性の質が高い組織が成功しやすいのか?についても解説していきます。
複雑性、変動性の高い時代には、1人ひとりが顧客やステークホルダーから変化とニーズをつかみ、次の一手を生み出し、マーケットに結果を問うサイクルを日々回していく必要性が増した時代に移行したと考えます。
関係性の質が高くて豊かであれば、情報の共有度合いや本質的な対話、競争が促され、新たな価値創造につながります。
現代においては、関係性の質が高い組織が変化へのレジリエンス(回復・弾性)が高い組織だと考えれらています。
逆に、仕事のやり方が固定的で、行動の量を増やせば結果に直結するかつての時代と同じやり方をしてしまうと、バッドサイクルに陥る組織も昨今増えてきていますね。
このような組織は結果の質ばかりを見直そうとしてしまいがちです。
“関係性の質が高い”とは”思考の質”と”学習の質”が高いということ
関係性の質を高めることは、単に「雰囲気の良い組織」ということではないです。
集団としての「思考の質」を高めるということですし、また、組織の「学習の質」を高めることでもあります。
関係の質を高めることは、すぐに結果の出るものではないです。
しかしながら、価値を生み出す持続的な組織を築いていく上で、これらかますます大切な考え方になっていきそうですね。
関係性の質についてはこちらの記事で詳しく解説してくれているので、よければそれもチェックしてみてください。
関連記事:ヒューマンバリュー:成功の循環
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
組織のグッドサイクル(関係の質からスタート)
- 関係性の質・・・お互いに尊重する・気軽に相談し合う組織
- 思考の質・・・アイディアを出し合い、本質から発想する組織
- 行動の質・・・自律的に行動する・協働・共創する組織
- 結果の質・・・お互いに影響し合い、成果が高まる組織
今回は「組織の成功循環モデルとは?組織のグッドサイクルと”関係性の質を高める”効果について解説」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!