対話について知りたい人「最近よく対話、対話っていうけど、そもそも対話っていったい何だろうな~。対話といいつつ議論っぽいことになる場合もあるけど、対話と議論ってどう違うんだろう?そもそも、話にならない人とどう対話したらいいんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
組織開発や社員のエンゲージメント、心理的安全性を確保するためにも、「対話」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。
では、対話とはいったい何なのでしょうか?
結論を書くと、対話とは以下のようにいう事ができます。
対話とは
- 自分達が何に対して取り組んでいくのか、それぞれの前提や文脈をわかちあうもの
このようにいう事ができますね。
今回は「対話と議論の違いとは?対話なき議論や議論なき対話が組織マネジメントを衰退させるって話」と題してご紹介してまいります。
ちなみに、おすすめの組織開発の本は「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」と題してご紹介してますので、チェックしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
対話と議論の違いとは
ここからは、改めて対話と議論について、どんな風に違うのかを整理していきましょう。
冒頭でもご紹介していますが、対話と議論は以下のようにそれぞれ定義することができます。
対話と議論の違いとは
- 対話について:自分達が何に対して取り組んでいくのか、それぞれの前提や文脈をわかちあうもの
- 議論について:すでに決まっているテーマを解決するためにどうするべきかを意見を戦わせるもの
このように整理することができますね。
以下で1つずつ見ていきましょう。
対話について
ここでは、対話についてご紹介していきます。
先ほども示しましたが、対話は「自分達が何に対して取り組んでいくのか、それぞれの前提や文脈をわかちあうもの」です。
つまり、共通の目的や意義を生み出すための話し合いが対話です。
共創のない対話は失敗だともいわれます。
対話で行うべきは相手の意見をあれこれと論じて結論を出すことではなく、自分の意見や相手の意見を出し合い、それぞれを受け止めたうえで「私たち」にとってどんな意味があるのかを新しく創造することです。
共創が大切なんですよね。
議論について
それでは、議論についてもご紹介してみたいと思います。
議論については「すでに決まっているテーマを解決するためにどうするべきかを意見を戦わせるもの」です。
つまり、議題はすでに決まっている前提で、その具体的なやり方(HOW)を決めるための話し合いが議論です。
結論が出ない議論は失敗と言えます。
議論は意見を戦わせて必ず何か結論を出さないといけないんですよね。
”雑談が苦手”とか言ってんじゃねーよ
よく、議論ばかりで対話のない組織は”血が通っていない”と言われることがあります。
自分が大切だと思えないテーマに向けて、合理的に取り組むことは機会やAIの仕事であって、人間の仕事ではないかもしれないですね。
ただ、残念ながら”チェンジマネジメント”がスタンダードなビジネス思想としてしみついている組織では、この状態は非常に多いです。
対話も今までは日常のふとした雑談の中で行われていましたが、リモートワークで仕事を進める時代になってからは、この雑談の機会も減少したと思います。
これまで自然発生的に起こっていた対話の場を、もっと意図的に発生するように”仕事の場”をデザインしないといけませんよ。
たまに、”雑談がとか苦手なんですよ~”とか言ってる人もいますが。
そんな場合じゃないかもしれないんですけどね、ま、そういう人はあまり当事者として課題に思ってないんでしょうね・・・。
ちなみに、チェンジマネジメントについては「組織開発のアンチテーゼとなるチェンジマネジメント:成果とプロセスを統合する経営課題」でも紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
対話について学べるおすすめ本
ここでは、対話について参考になるおすすめ本をご紹介しておきます。
おすすめ本は以下です。
おすすめ本
- 現実はいつも対話から生まれる
- 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
- ホールシステム・アプローチ 1000人以上でもとことん話し合える方法 (日本経済新聞出版)
興味があれば、checkしてみてください。
また、「相手に対する”答えのない問い”をあれこれ考える「ナラティブ」への姿勢と対話が成果に結びつく」でも対話について取り上げているので、よければ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
対話とは
- 自分達が何に対して取り組んでいくのか、それぞれの前提や文脈をわかちあうもの
今回は「対話と議論の違いとは?対話なき議論や議論なき対話が組織マネジメントを衰退させるって話」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!