組織開発の実践者を育てたいと考えている人「組織開発の実践者ってどうやって育てることができるんだろう?何かいいやり方とか、必要な要素ってあるのかな?」
このような疑問にお答えしていきます。
組織開発を実践するうえで、その実践者を体系的に育てたいと思いますよね。
実践者を育てるためには、以下の要素で考えて体系化していく必要がありますよ。
組織開発の実践者を育成する方法
- 体系的知識の習得
- 職場実践
- 他の実践者の知の共有
このような要素で、それぞれ設計していくといいようですよ。
今回は「組織開発の実践者を育成する方法を解説:体系的知識の習得と職場実践と他の実践者の知の共有」と題してご紹介してまいります。
ちなみに、組織開発をベーシックに学びたい人は「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」と題してご紹介してますので、チェックしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
組織開発の実践者を育成する方法
ここからは、組織開発の実践者を育てる方法についてご紹介していきます。
実際に、アメリカでは実践者育成プログラムが体系化されて実行されてきています。
冒頭でもご紹介していますが、組織開発の実践者を育てる方法は以下です。
組織開発の実践者を育成する方法
- 体系的知識の習得
- 職場実践
- 他の実践者の知の共有
以下で1つずつご紹介していきます。
組織開発の実践者を育成する方法①:体系的知識の習得
1つ目の組織開発の実践者を育てる方法は「体系的知識の習得」です。
この部分というのは、NTLによっても体系化されてきていますね。
また大学院などでも組織開発のコースが設置されたり、NTLとアメリカの大学が共同で組織開発の修士プログラムを開発したりしています。
現在もアメリカでは修士号を取得できる大学院が10コースくらいあり、企業内コンサルタントとして就職しているようですね。
ちなみにNTLについては「組織開発の成り立ち:チェンジエージェントとサーベイ・フィードバックの2つの源流を解説」でも紹介しているのでチェックしてみてください。
組織開発の実践者を育成する方法②:職場実践
2つ目の組織開発の実践者を育てる方法は「職場実践」です。
アメリカの企業では、組織開発部門の形態は独立した組織開発部門、タレントマネジメントと融合したTMOD部門、人事部門の下のチーム、人事スタッフとして配置、など、様々な組織体系の中で活躍しています。
彼らの扱いは専門職です。
なので、全社の都合での異動はなく、経験と知識が積み上がり先人の実践者たちから学べる環境になっています。
組織開発の実践者を育成する方法③:他の実践者の知の共有
3つ目の組織開発の実践者を育てる方法は「他の実践者の知の共有」です。
アメリカでは組織開発の学会なども存在していますね。
詳細はしりませんが、企業内コンサルタント、外部コンサルタント、研究者などが所属して、近年だと実践者の質を保証し、スタンスや倫理観を担保する資格制度化に向けた動きが起こっていると言われています。
組織開発実践者のスタンスに関しては「組織開発の実践者が守るべきスタンスとは何か?人間への配慮と意味づけや内省への促しが大切」でも紹介しているので参考にしてみてください。
日本の組織開発の課題
ここまでは、海外、主にアメリカの事例についてご紹介してきました。
日本では、ここまで体系化されていませんね。
そもそも、大学などで体系的に学ぶことも全然すくないでしょう。
その原因は「関係性への働きかけ」が発達してきたこと、大学院がそもそも発展途上ということ、日本企業では総合職のローテーションが一般的であり、専門職に知識と経験が積み上がりにくいなど、さまざまな課題がありますからね。
ただ、QCサークルのような自律的な小集団活動や、場(BA)といった機会を通じて価値観を磨くようなこともしてきているので、その根は根付いている部分も多少はあるんじゃないでしょうか。
ま、まだまだ体系立てたプログラムって日本にはすくないので、参入するチャンスはあるかもしれないですね。
ちなみに、QCサークルについては「日本の組織開発の歴史とは?現場主導&相互啓発を重んじるスタイルが日本の組織にもフィット」でも紹介しているので、チェックしてみてください。
組織開発の実践者を育成するおすすめ本
ここでは、組織開発の実践者を育成する方法で参考になるおすすめ本をご紹介します。
とはいっても、あんまり内のですが、ぼくの知っているのだとこのあたり。
組織開発の実践者を育成するおすすめ本
興味があれば参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
組織開発の実践者を育成する方法
- 体系的知識の習得
- 職場実践
- 他の実践者の知の共有
今回は「組織開発の実践者を育成する方法を解説:体系的知識の習得と職場実践と他の実践者の知の共有」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!
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