先日の記事で、チームワークの機能不全について、課題として見えてきていることを紹介させていただきました。
なかなか「スピード」と「変化の度合い」など、両方とも激しい時代になってきましたよね。
かつ、メンバーがメンタル不調に陥っているケースも、この頃は多いと思います。
そんな中で、やっぱり大切になってくる1つが、チームをいかに運営していくかといった「チームワーク」だと思います。
立教大学の中原先生も、「日本のチーム=職場をアップデートしないといけない」とご提言されていらっしゃいますね。
(ま、アップデートは常にするものですからね…。)
今回は、「成果が出るチームが身につけているチームに対する3つの視点とは?きっとこれめっちゃムズイけど…」と題してご紹介してまいります。
ポイントになるのが、以下の2つですね。
この記事のポイント
- 成果の出るチームと出ないチームの特徴
- チームメンバー全員が持つべき3つの視点
こちらについて、簡単にご紹介してまいります。
それでは、さっそくみていきましょう!
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もくじ
成果の出るチームと出ないチームの特徴
ここでは、成果の出るチームと出ないチームの特徴についてご紹介していきます。
大きな違いとしては、図にも示している内容にはなります。
以下から、それぞれみていきましょう!
成果の出ないチームの「チームに対する捉えかた」
まず、成果の出ないチームの「チームに対する捉えかた」をみていきましょう。
成果の出ないチームの「チームに対する捉えかた」
- ひとりのリーダーが率いるもの
- 一度設定した目標にまっすぐ進むもの
いかがでしょう?
ぼく個人としては、上記のようなスタイルがチームに対するイメージは強かったですけどねw(古い?)
(ぼくみたいなステレオタイプなイメージを持っている人も、もしかしたら結構多いのかも知れませんね)
このスタイルの特徴は、チームの立ち上げ序盤に、綿密に計画や戦略を立てておくのか、そして役割分担ができるか、というのが大きくチーム終盤まで影響すると考えるものですね。
変化というものを想定してないに等しいので、確かに、今の時代では結構しんどいかもですね。
成果の出るチームの「チームに対する捉えかた」
それでは、次に、「成果の出るチーム」はどうでしょうか。
成果の出るチームの「チームに対する捉えかた」は以下ですね。
成果の出るチームの「チームに対する捉えかた」
- 全員がリードするもの
- 常に想定外の変化し、動的でダイナミックなもの
こちらは、全員がチームの視点に立って、目標を適宜見つめなおして、チームにとってのベストをお互いにフィードバックしあうような捉えかたですね。
こうした考えかたは、「アクションし続けること」が重要視されますよね。
自分たちの設定したイシュー(課題)を見なおす必要がないか、お互いに役割を果たせているか、などを毎回振りかえりながら目標に近づこうとしますね。
チームメンバー全員が持つべき3つの視点
それでは、動的でダイナミックなチームは、どのような観点でチームにたずさわっているのでしょうか?
その回答となるのが、以下ですね。
チームメンバー全員が持つべき3つの視点
- チーム視点
- 全員リーダー視点
- 動的視点
『チームワーキング(中原淳・田中聡)』
ここから、1つひとつみていきましょう。
チーム視点
チーム視点は、「チームの全体像を常に捉える視点」ですね。
チームがダイナミックに変化し続けていく状態を、いつも俯瞰して見る視点のことです。
自分だけのタスクや役割に集中してしまうと、「自分の仕事」だけに終始してしまいがちです。
自己中心バイアスってヤツですね。
そこから1歩、俯瞰的に思考してみましょう。
「自分は何をしているのか」「チームの他の人は何をしているのか」「チームは何を目指しているのか」を把握しながら「自分の仕事」をすることが大切ですね。
「自分の仕事が何と繋がっているのか?」という関連性を発見するクセを身につけるイメージですね。
全員リーダー視点
次に、「全員リーダー視点」についてですね。
これは、機会があれば全員が「リーダーになりうる」という前提に立つっていうことかもしれませんね。
最近だと、シェアド・リーダーシップという考え方と同じかもしれません。
チームメンバー全員が必要なリーダーシップを発揮しているチームの状態のことですね。
動的視点
3つ目の「動的視点」とは、常に動き続ける、変わり続けるものとして捉えるってことですね。
いつも想定外のことが起こる前提に立つ、常に変えていくものと捉えることで、動的性やダイナミズムな視点で適応し続けることが大切なんでしょうね。
そのためにも、目標を握り直したり、それぞれの役割に変更を加えたりして調整していく必要があります。
このように、常に状態を把握することがベースになり、チーム全体でチームの状態をモニタリングするような活動をしていけると良いですよね。
まとめ:とはいえめっちゃムズくない?書籍も紹介
いかがでしたでしょうか?
このチームメンバー全員が持つべき3つの視点って、ぶっちゃけめちゃくちゃ難しいですよね。
世阿弥のいう「我見・離見・離見の見」みたいに、超一流の辿り着く境地のようなモノかも…(言い過ぎ?)
まさに『風姿花伝』の世界…、訓練可能なアートな世界かも知れないですね。
(デザイン思考とか、直感と理論とか、両利きとか、アートとか、この辺もトレンドですからね…)
今回は、「成果が出るチームが身につけているチームに対する3つの視点とは?きっとこれめっちゃムズイけど…」と題してご紹介してまいりました。
今回は下記の『チームワーキング(中原淳・田中聡)』という書籍から、めちゃくちゃ参考にさせていただきました。
あと、風姿花伝も興味があればどうぞ。
それでは、また次回。
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