このところ、立て続けに「意思決定者の意思決定力不足」について会話をすることがありました。
ですので、何となくこちらにも気づいたことを残しておきたいと思って、これを書き始めまています。
これは、ある企業の顧問をしている人の話なのですが…。
- 意思決定が下るまでに余計な承認フローと時間がかかる(わかる気がする…)
- 何かにつけて上位層がもっともらしい合理的な理由を求める(あるあるですね…)
- 管理職に大した方針がなく、他の管理者と言うことが変わらない(かなり共感…)
これを読まれている人の会社では、こんなふうに感じたこと、思ったことはないでしょうか?
ちょっと窮屈に感じますよね。
そして、これとは真逆で豪快で面白い人が、マネジメント層には嘘のようにいなくなったかもしれませんね。
「俺はこれがやりたいんだ!みんな一緒にやろうぜ!面白くね??」
こんなふうにいう人が、ホントに少なくなった印象。
そこで、考えられる要因をぼくなりにあれこれ考えてみました。
(ま、完全にあてずっぽう何ですけど)
考えられる要因(仮説)
- 論理性や合理性の枠組みの中での思考にとどまってしまう(正しいと思えるため)
- 個人単位での仕事が増えて、チームを動かす方針がいらなくなってきた
- そもそも、自分自身に目指したいビジョンなどが無い(薄れてきた)
どうでしょうか?
マネジャークラスの人が上記のような感じだと、さすがに下にいるメンバーもフラストレーションたまるかもしれませんね。
でも、かくいうメンバーも、実は個人主義だったりしますねw
そこで、今回は、「意志を持つための5つのステップを解説:人を動かす立場にある人がまず考えるべきこと」と題してご紹介してまいります。
結論は、ちゃんと意志(ビジョンとか)を持ってみることですね。
良いとか悪いとかではなくて、周りの声をいちど無視してみて、どうありたいかを持ってみませんか?
(今ワガママにならなかったらいつなるんだよ?って感じで)
これからチームやメンバーを率いて行きたいと思う人は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、さっそくみていきましょう。
もくじ
意志を持つための5つのステップ
ここでは、意志を持つための5つのステップについて解説していきます。
ポイントは以下ですね。
意志を持つための5つのステップ
- 自分自身の歴史を振り返る
- 自分はなぜその仕事をしているのかを問う
- ビジョンらしい未来のキーワードを探索する
- 言語化してみる:ワーディング、キャッチコピー
- 優先順位を変える(組織よりも自分たちの方針へ)
それでは、一つひとつみていきましょいう!
自分自身の歴史を振り返る
自分の志を見つけるときにやって欲しいのは、自分の過去を過去を振りかっえってみることですね。
自分は何をしたいと思って今にいたっているのか、ずっと変わらず好きなものとか、価値観は何かを考えてみるのも良いですね。
事実やエピソードなどもじっくり思い起こしてみてください。
ビックイベントな思い出だけでなく、小さな記憶の中に、意多くのヒントが散らばっていますからね。
自分はなぜその仕事をしているのかを問う
次に、「自分はなぜその仕事をしているのかを問う」てみることですね。
つまり、「WHY」です。
このなぜという疑問に対して考え続ける姿勢で取り組んでみましょう。
これは、2〜3日かけても良いですし、1週間とかかかる人もいるでしょうね。
ポイントは、思ったことをメモして残しておいて、後で読み返したりすると良いですね。
あとは、今の仕事を小学生でもわかるように説明してみるとか、その仕事に強く望んでいることが何かについて考えてみると良いですね。
その仕事の存在意義について、根源的な問いをすることで、その次に何をすべきかの「WHAT」も見えてくるようになりますよ。
ビジョンらしい未来のキーワードを探索する
3つ目のステップでは、「ビジョンらしい未来のキーワードを探索する」ですね。
なかなか抽象的すぎてすみませんw
では、少し具体的に考えるために、以下の2つの問いに答えてみてください。
- 自分は「〇〇」である
- 自分は「□□」を目指している
いかがでしょうか?
これらをもっと要約したり、一つの単語にしてみたりすることで、しっくりくるキーワードを模索してみてください。
人に説明したり、会話をしていく中で、伝えていくための材料になりますよ。
言語化してみる:ワーディング、キャッチコピー
ビジョンらしいキーワードが見つかってきたら、いよいよビジョンらしい言葉にしていきましょう。
ここでは、ワーディングのセンスも問われてきますね。
自分がその言葉を聞いて心が動かされるかというのが(感覚的ですが)、指標になりますね。
ワーディングも、色々な企業のビジョンや、それこそ広告などのキャッチコピーをたくさん参考に言葉を探してみたりするのも良いですね。
この辺りは、以前にも紹介していたOKRのワーディングにも活かせたりしますよ。
参考までに、ぼくはよく、古典的名著から熱い言葉をピックアップしたり、名言集などを使って気持ちがアガるワードを探したりしますよ。
ここで自分のビジョンがいよいよ出来上がりますね。
優先順位を変える(組織よりも自分たちの方針へ)
最後の「優先順位を変える」についてご紹介していきます。
ちなみに、実はこれが一番難しいかもしれません。
なぜなら、出来上がったビジョンを実現することに、自分の優先順位を1番に持ってこないといけないからですね。
つまり、他の物事よりも「自分の成し遂げたいこと」が大切になってきます。
他のことは2の次、3の次にしていけるか?が肝でしょうね。
これまでの固定観念を打ち消していく必要があります。
これが、けっこう難しいわけですよ。
急に上司からいわれてやる仕事よりも、自分のビジョンへのプライオリティを上げて優先して取り組むことですからね。
ただ、ここで流されてしまうか否かで、自分自身の意志力がどれだけ育まれていくことか。
この点も、状況と折り合いをつけながら試行錯誤をしていくべきなのでしょうね。
まとめ:苦しいなら「苦しい」と言えばいいのだ
いかがでしたでしょうか?
苦しいなら「苦しい」と言えばいい。
辛いなら助け合えるチームにすればいい。
それができるのも、ワガママな意志から始まりますからね。
今回は、「意志を持つための5つのステップを解説:人を動かす立場にある人がまず考えるべきこと」と題してご紹介してまいりました。
それでは、また次回!
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