この記事を読まれている人は、もしかしたら以下のような疑問を持っているかもしれませんね?
- 忙しい中で、どうやって組織やチームの計画を作れば良いんだろう?
- マネジメントとしての戦略ってどんな戦略で良いのかイメージがつかないな…
- 長期的なゴールイメージが作れないんだけど、一体どうすれば良いんだろう?
このようにして、戦略を考えたくても、なかなか考えがまとまらないマネジャーさんも多いと思います。
また、せっかく考えた戦略も機能しなかったりします。
では、なぜこのような状態に陥ってしまうのでしょうか。
その原因は以下ですね。
マネジメントの戦略が機能しない主な原因
- 戦略を考える際に、分析に頼り過ぎてしまって、総合的・統合して考えられないから
- 内省的に戦略や計画を考えてしまい、現実には一向にその通りにいかないのを知っているから
- 過度な思考・作業の中断によって計画通りに行動できないから
他にも原因はいくつかありそうですけどねw
では、一体マネジメントとして戦略を機能させるにはどうしたら良いでしょう?
結論を先に書いてしまうと、以下のことになるのかなと思います。
マネジメントが戦略を策定して機能させる方法
- マネジメントとして戦略を立てようとせず、現場と関わって自然発生させる
つまり、これまで以上に現場への関与を増やして、実践を通じた学習プロセスの中で戦略を自然発生的に生み出す方法がよく用いられていますね。
開発の「アジャイル」や、ビジネスモデルを構築する「リーン」などの思想も、この発想と同様ですね。
この記事では、「マネジメントが戦略ジレンマに陥る理由【結論は勉強よりも研究+若者から学ぶ姿勢にシフト】」と題して、マネジメントが戦略を導き出す方法についてご紹介してまいります。
マネジメントのジレンマの1つですよ。
もしかしたら、これまでのマネジメントのイメージと真逆のイメージを持たれるかも知れませんね。
それでは、早速見ていきましょ〜。
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もくじ
マネジメントはなぜ戦略のジレンマに陥るのか
ここでは、改めてマネジメントはなぜ戦略のジレンマに陥るのかについて解説していきます。
マネジメントが戦略のジレンマに陥る原因が、冒頭にも書いた以下ですね。
マネジメントの戦略が機能しない主な原因
- 戦略を考える際に、分析に頼り過ぎてしまって、総合的・統合して考えられないから
- 内省的に戦略や計画を考えてしまい、現実には一向にその通りにいかないのを知っているから
- 過度な思考・作業の中断によって計画通りに行動できないから
とにかく、マネジメントの仕事は、猛烈な勢いとスピードで、頻繁にいろんなところからコミュニケーションのコンタクトを取られてしまって業務を中断させられたりします。
(もしかしたら、最近のテレワークの環境で以前ほどの中断は減ったかもしれませんけどね。そのぶん、30分とか60分とかのMTGを組まれて、しっかりその分の時間を奪われてしまう状況下にありそう)
また、上司との「行動志向の1on1」などを受けて、実行に追われているのもあるでしょうね。
そんな中で、戦略を考える為には、「戦略プランニング」として業務時間を確保し(あるいは休日にどこかにこもって)戦略を考えようとしたりします。
これね、実は、そんなに上手くできないんですよね。
その理由が、上記で示したような「マネジメントの戦略が機能しない主な原因」があるからですね。
マネジメントが戦略を策定して機能させる方法
それでは、マネジメントが戦略を策定して機能させる方法とはどのような方法でしょうか?
改めてそれをご紹介すると、以下ですね。
マネジメントが戦略を策定して機能させる方法
- マネジメントとして戦略を立てようとせず、現場と関わって自然発生させる
どういうことかというと、これまで以上に現場での関与の仕方を濃くすることです。
これまでは、現場の進捗を管理するとか、コントロールする目的で関わっていた人も多いと思います。
それを、現場の実践を通じて、現場のモノゴトや事象を学び取っていくように変えることです。
具体的な事実の中から体系的なメソッドを見出して、中長期的に活用できるようにすることで、戦略というのが作られていきます。
以前の記事でも、マネジメントの仕事はアートとサイエンスと能力というふうに書きました。
戦略の構築には、モノゴトの本質に気づくアート的な思考や発想も必要ですね。
いわゆる、具体と抽象の行き来ってヤツです。
これが極めて重要になるんじゃないでしょうかね。
余談ですが、分析や計画(プランニング)はサイエンスの世界ですが、戦略プランニングはアートとサイエンスが混合した矛盾したキーワードかもしれませんね。
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戦略を立てるためにマネジメントが次に行うべきこと
さて、では戦略を立てるためにマネジメントは次に何をしなければいけないかについてご紹介していきます。
ポイントは以下の2つかと思います。
- 現場から学ぶ姿勢をもつ
- モノゴトを探求・研究する
ま、これはあくまでも個人的な意見でもあるので参考程度でいいんですけど。
1つ目の「現場から学ぶ姿勢をもつ」についてご紹介しますね。
マネジャーってことさら、人材育成的な視点で、若手やこれから成長するメンバーとも関わらなければいけないじゃないですか。
ですが、むしろ現場に直面しているのは彼らであることを改めて認識してみて、彼らが何を考え、どう対処しているかから学ぶって姿勢こそが、本質に近づく近道かもしれないです。
なので、
「若者から学べ!」
ってことですかね。
次に、2つ目の「モノゴトを探求・研究する」についてもご紹介していきます。
モノゴトの本質に気づく為にも、事象や人との関わりの中から「発見」を見出すことがとても大事だと思うんです。
その為には、現実の目の前に起こっていることを、自分自身が探求・研究する姿勢を持って取り組むのが良いかもしれないですね。
なので、
「勉強よりも研究!」
ってヤツですね。
この2つは、ぼくのつたない組織マネジメントの経験から思うことであるので、なんの根拠もないっすけどね。
まとめ:現場で決めて現場で実行する
いかがでしたでしょうか?
最近はもっぱら、外部の組織の人の話を聞いていても、「上位方針に従う」とか、「上の方針」とか「指示」とかあまり聞かないな〜と思うんですよね。
むしろ、現場で決めて、現場で実行している組織が多い印象ですね。
若い組織は特にその傾向が強いですからね。
ま、なんかの参考にしてもらえたらと思います。
今回は「マネジメントはなぜ戦略のジレンマに陥るのか:勉強よりも研究&若者から学ぶ姿勢にシフト」と題してご紹介してまいりました。
それでは、また次回!
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