メンバーや部下とコミュニケーションをとるときに、うまくフィードバックができない人もいますよね。
メンバーから見たら、以下のように思ってるかもしれません。
- 「さっきの良かったよって言われても、何が良かったのかよーわからん…」
- 「あれは良くないって言われても、役割なんだから仕方ないじゃん…」
- 「何がダメなのかもう少し具体的にいってほしいよな…」
(ほぼ間違いなく、メンバーはこう思ってるでしょうね…)
メンバーからしてみたとき、やっぱりもっと具体的なフィードバックを求めているモンですよね。
ただ、客観的に見ていると、「質問して相手に気づかせ行動させると相手のやる気も引き出せる」といった「質問効果的」神話がかなり横行しているような気もしてます。
「質問効果的」神話は以下のような感じ。
- 「これってなんでなんでしたっけ?」
- 「それって〇〇な前提なんだっけ?」
こういう示唆的な質問しかしない人もいます。
(示唆なのか、本当にわからないから聞いてるのか、すら分からんヤツとかねw)
それも「何に気づかせたかったのか」が伝わらないパターンが本当に多い。
このあたりは、ちゃんと相手の習熟度・能力の熟練度に応じて使い分けるべきですね。
なので今回は、「具体的で効果的なフィードバックの方法とは?“STARフィードバック”を解説:有名かつ基本ですよね」と題して記事を書いてみました。
フィードバックの基本、具体的なフィードバックの効果的なやり方についてご紹介していきます。
ご紹介するのは、STARフィードバックという手法です。
STARフィードバックまだ習熟度の低い相手やメンバーに対して、こういったやり方をおすすめしますよ、って程度で見てもらえたらと思います。
それでは、早速みていきましょ〜。
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もくじ
STARフィードバックとは何か?
ここからは、STARフィードバックについて解説をしていきます。
STARフィードバックとは、具体的で質の高いフィードバックをするときに使われるフレームワークですね。
メンバーの行動を改善&向上させるSTARフィードバック
- S:Situation…状況
- T:Task…役割・課題
- A:Action…行動
- R:Result…結果
以下から、簡単ですが、1つひとつ解説をしていきます
S:Situation…状況
S:Situation(状況)について簡単に解説していきます。
これは、まさにメンバーや相手が直面していた状況についてですね。
相手を取り巻いていた環境や状況がどのようになっていたかを丁寧に把握、理解しておくと良いですね。
この点は、相手への心情配慮にもつながってきます。
T:Task…役割・課題
次に、T:Task(役割・課題)について解説していきます。
Taskも、Situationと同様、相手がどのような役割を背負っていたのかを認識しておくべきですね。
役割あるいはその役割に紐づいている職務上の機能について理解・把握することが大切です。
A:Action…行動
A:Action(行動)についてです。
Actionは、相手が上記までの状況や役割などの任務に対処するために、何を言い、何をしたかということですね。
相手のよくなかった行動、あるいは、非常に良いととらえた行動がこの部分に該当します。
R:Result…結果
最後にR:Result(結果)ですね。
Result(結果)は、以下のような関係性になります。
(Situation:状況 + Task:役割・課題) × Action:行動 = Result:結果
状況や役割を踏まえた行動が、どのような結果になったのかを、どのような影響をもたらしたのかの繋がりますね。
以上、ここまでがSTARフィードバックの内容になりました。
STARの使い方
それでは、STARフィードバックの使い方についても少し解説をしていきます。
使い方は、大きく分けて2種類ありますね。
STARフィードバックの使い方
- 肯定的なフィードバック
- 行動の改善(是正)のフィードバック
肯定的なフィードバックは、相手が上手くやったことを具体的に伝えてあげるのにそのまま使えますね。
行動の改善(是正)のフィードバックでは、以下のような伝え方をすると良いかもしれませんね。
モデルでお示ししますと、以下ですね。
行動の改善(是正)のフィードバックモデル
事実:STAをしたらRとなった。
改善案:STA’をしたらR’になるかもしれない。
ポイントは、改善案と改善結果の両方を伝えることですね。
改善案は、他にこんなやり方ができたと思う?と聞いてあげるのも効果的です。
ここで質問を使うってことですね。
(冒頭ではめっちゃ批判しましたがw)多くの場合は、相手に考えさせて答えてもらうコミュニケーションは効果的だとも言えるので。
この場合も、改善結果とセットで聞いてみるようにしましょう。
まとめ:最近SBIというのも効果的らしい
いかがでしたでしょうか。
STARフィードバックのフレームワークをご紹介してまいりましたが、最近はやりの1on1ミーティングでは、SBIというフレームワークも効果的らしいですね。
SはSituation、BはBehavia(行動)、IはImpact(影響)といって、STARよりももう少しファジーでゆるい感じのフィードバックですね。
特にスタートアップや新規事業などを担当する人などは、役割(T)を限定しない行動範囲でもありますし、出せる結果の範囲も広いですからImpactとしているんでしょうね。
ぜひ参考にしてみてください。
今回は、「具体的で効果的なフィードバックの方法とは?“STARフィードバック”を解説:有名かつ基本ですよね」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回。
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