対話がうまくいかずに悩んでいる人「対話ってなかなかうまくいかないな〜。どうして失敗してしまうんだろう?対話が失敗する原因とかについて知りたいな〜。」
このような疑問にお答えしていきます。
対話が失敗してしまう理由は以下ですね。
対話が失敗する2つの理由
- 対話もどき
- 堂々巡り
これが本当に多いみたいですよ。
あるあるですね。
今回は「対話が失敗してしまう2つの理由と対話型組織開発の手法や考えまとめ:おすすめ本も紹介!」と題してご紹介してまいります。
ちなみに組織開発については「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」でおすすめ本を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
対話が失敗してしまう2つの理由
ここでは、対話が失敗してしまう2つの理由についてご紹介していきます。
最近は、対話疲れっていうことも起こっているみたいですね。
そりゃそうですよね。
ぼくのような”なんちゃってコンサルタント”が対話だの組織開発だの言って、人と人との問題の全てを対話で解決させようとしてるんですから。
せっかく対話を始めても、うまくいかない会社も多いようです。
その理由は、冒頭でもご紹介していますが、以下のような対話のパターンに陥っているからですね。
対話が失敗する2つの理由
- 対話もどき
- 堂々巡り
以下で1つずつご紹介していきます。
対話が失敗する理由①:対話もどき
1つ目の対話が失敗する理由は「対話もどき」の横行ですね。
いやぁ〜、ほとんどこれじゃないかな、って思ってますけどw
「1人ひとりの話を聞かせてほしい」とか言ってね、全然聞く耳持ってない人ばかりじゃないですか 苦笑。
あとは、裏で正解が用意されていて実は反論を潰しにくる対話だったり。
または、「部下と1on1して意見を聞いてみました」といって既成事実を作るのが目的かしている対話だったりとか。
対話が目的ではない対話なんて、実はそこら中に溢れてて、対話を受ける側の人が対話疲れに陥ってることがよくあるんだと思います。
対話が失敗する理由②:堂々巡り
2つ目の対話が失敗する理由は「堂々巡り」ですね。
これはぼくもよくやるヤツですねw
1人ひとりが前提や背景などに向き合っていることはできているんでしょうけど、結論が出ずにグルグルと同じ話をしてしまっているってことですね。
これは、対話と議論をうまく使い分ける必要があるんでしょうね。
この辺りは、『学習する組織』のピーターセンゲ先生も、この対話と議論の使い分けを「チーム学習のディシプリン」と解説しています。
ディシプリンについてはいずれ別の機会に解説していきます。
対話と組織の違い
対話と議論について、どんな風に違うのかを整理していきましょう。
対話と議論は以下のようにそれぞれ定義することができます。
対話と議論の違いとは
- 対話について:自分達が何に対して取り組んでいくのか、それぞれの前提や文脈をわかちあうもの
- 議論について:すでに決まっているテーマを解決するためにどうするべきかを意見を戦わせるもの
このように整理することができますね。
以下の記事で解説してますので、よければチェックしてください。
対話型組織開発の根底思想”社会構成主義”
社会構成主義の2つのポイントについて解説していきます。
社会構成主義には以下のようなポイントがあります。
社会構成主義のポイント
- 人々の合意によって現実が始まる
- 人は自分の眼鏡で現実を見ている
以下の記事で解説してますので、よければチェックしてください。
対話型組織開発の特徴
ここでは、対話型組織開発の特徴(マインドセット)についてご紹介していきます。
対話型組織開発のマインドセット
- 対話型組織開発:現実は1つではなく対話によって変わるという社会構造主義の世界観に基づくマインドセット
以下の記事で解説してますので、よければチェックしてください。
組織の成功循環モデル
組織の成功循環モデルのサイクルについてご紹介していきます。
組織の成功サイクルの流れは以下です。
組織の成功循環モデルのサイクル
- 関係性の質・・・お互いに尊重する・気軽に相談し合う組織
- 思考の質・・・アイディアを出し合い、本質から発想する組織
- 行動の質・・・自律的に行動する・協働・共創する組織
- 結果の質・・・お互いに影響し合い、成果が高まる組織
このような流れが好循環サイクルとして言われています。
以下の記事で解説してますので、よければチェックしてください。
ホールシステム・アプローチ
ホールシステム・アプローチとは以下ですね。
ホールシステム・アプローチとは
- 全員で話し合うことで創造的な意思決定やアクションプランを見出す対話
このように言われています。
このホールシステム・アプローチの代表的な4つの方法についてご紹介していきます。
ホールシステム・アプローチの4つの方法
- AI:組織の問題ではなく強みに注目した方法
- フューチャーサーチ:利害の異なる関係者が一同に集い、協力関係を築き、ともに目指す未来を描く方法
- オープンスペース・テクノロジー:参加者が話したいことを自ら提案して、主体的に進める対話の手法
- ワールド・カフェ:リラックスした緩やかな会話を小グループでメンバーを入れ替えながら行う対話の手法
以下で詳しく解説しているので、よければチェックしてみてください。
対話型組織開発のおすすめ本
ここでは、対話型組織開発のおすすめ本をご紹介していきます。
対話型組織開発のおすすめ本
- 現実はいつも対話から生まれる
- 対話型組織開発――その理論的系譜と実践
- ホールシステム・アプローチ 1000人以上でもとことん話し合える方法 (日本経済新聞出版)
- ポジティブ・チェンジ〜主体性と組織力を高めるAI〜
- フューチャーサーチ ~利害を越えた対話から、みんなが望む未来を創り出すファシリテーション手法~
- オープン・スペース・テクノロジー ~5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション~
ま、興味があれば読んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
対話が失敗する2つの理由
- 対話もどき
- 堂々巡り
今回は「対話が失敗してしまう2つの理由と対話型組織開発の手法や考えまとめ:おすすめ本も紹介!」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!