ビジネス関連のセミナーやイベント、勉強会に参加すると以下のようなお決まりのセリフを耳にしませんか?
- 今、私たちはVUCAの時代といわれる変化の激しい時代に直面しています
- コロナの影響によって私たちのビジネスや考え方を大きく転換しないといけません
- 時代の変化によって多様な価値観、考え方を持った人たちと働かなければいけません
- 変化に適応するためにビジネスの仕組みにトランスフォームが求められています
こういった話を聞いている最中も、僕らは話のメモをとったり、話を聞き終わった後は自分なりに振り返って考えをまとめたり、レポートを書いたり共有をしたりしてますよね。
実は行動そのものは変わっていないっていう…ねw
朝起きて、パソコンの電源を押すときにも、変化を感じながらボタンを押したりはしませんよね?
また、上司やメンバーと会話してる最中に「多様な価値観」を実感したり、時代の変化を感じたこともありません。
(若い方と話してる時に自分が「歳くったな〜」って思うことは多々ありますけどw)
そのくせに、新しいiPhoneの発表とかだとけっこう気付くんですよね。笑
つまり、ぼくらはもしかしたら、自分が直面している「新しい変化」にしか気付かないのかもしれません。
テクノロジーが変わったことは事実ですし、ビジネスの形や経済モデルも大きく変わったことだと思います。
じゃ、一方で「日常業務の実践」である組織マネジメントはどこまで変わったのでしょうか?
たぶん、今までもこれからもそこまで大きく変わらないんじゃないかな〜と思います。
その理由としては、以下ですね。
マネジメントが変化しない理由
- マネジメントは行動(実践)しかないから
- マネジメントは何とかして成果を出すことだから
- マネジメントは矛盾とパラドックスと向き合う仕事だから
この意見に、これを読まれる皆さんはどう思われますか?
今回は「変化の激しい時代でマネジメントはどこまで変わったか?結論:やるべきことは変わっていない」と題してご紹介してまいります。
っていうか、もうあまり書くことないかも…。
それでは、とりあえずご紹介していきます〜。
もくじ
変化の激しい時代でマネジメントは変わった?
それでは、「変化の激しい時代でマネジメントはどこまで変わったか?」という点について改めて解説していきます。
冒頭にも書きましたが、結論としては変わっていないですね。
その理由が以下です。
マネジメントが変化しない理由
- マネジメントは行動(実践)しかないから
- マネジメントは何とかして成果を出すことだから
- マネジメントは矛盾とパラドックスと向き合う仕事だから
いつものように、1つひとつ解説していきますね。
マネジメントは行動(実践)しかないから
マネジメントは行動でしかないということですね。
ぼく自身は、行動=能力だと考えています。
そして、マネジメントに携わる人に求められる能力というのは、今も昔も、実はそれほど大きくは変わっていないということですね。
求められる能力のカテゴリでいうと、以下のような能力があります。
能力のカテゴリ
多少の項目の増減や、発揮する上での手法は組織や環境、時代によっても変わるでしょう。
けど、本質の部分は変わらないと思っています。
それぞれの能力にもし興味があれば、以下の記事も参考にしてみて下さい。
関連する記事
個人特性によって発揮される6つの能力:何よりも訓練しつつ研鑽を継続すべきコアな能力群
対人関係構築に必要な5つの能力:人を動かし成果を上げる能力まとめ:実行することが大事
思考力や意思決定に必要な能力とは?意思決定のプロセスに応じて発揮すべき必要な能力を解説
組織運営に必要な3つの能力:計画組織力/計画力、人材活用力、コントロールで人と組織を動かす
マネジメントは何とかして成果を出すことだから
次に、「マネジメントは何とかして成果を出すこと」についても少し触れていきますね。
これは、言い換えるとマネジメントの目的のことを示しています。
以前の記事でもご紹介しましたが、マネジメントの目的は以下です。
マネジメントの目的
- 「組織の中で成果を出すこと、あるいは成果が出るように支援すること」
これは、組織に所属していなくても、何か目的や目標を持っている人にとって必要となる行動は全てマネジメント活動に入るという広義の意味で捉えてもらえたらと思います。
つまりは、「マネジメントは何とかして成果を出すこと」ってことですね。
昔の戦争映画やビジネスドラマを観て心が動かされるのは、成果を達成するまでの葛藤やプロセス、そして成功までの人間模様が描かれ、それに共感しているからですよね。
そう考えれば納得してもらえるんじゃないかなと思います。
関連する記事
組織マネジメントを成功させる3つの要素とは?アートとサイエンスと能力による実践的な行為
マネジメントは矛盾とパラドックスと向き合う仕事だから
最後に、マネジメントの最も難しい仕事である「矛盾とパラドックス」についても簡単に触れていきたいと思います。
(よく、ジレンマとも言われますけどね)
例えば、以下のようなものがあったりします。
マネジメントのパラドックス
- 「目の前の大量の仕事や課題を片付けなければいけないのに、そんな中でどうやってものごとの理解・考察を深めればいいんだよ?」
- 「緊急度の高い仕事をばかり多く抱えて忙殺されてるのに、そんな中でどうやって未来へのビジョンや組織の目標、計画、戦略をプランニングすればいいんだよ?」
- 「メンバーへの関わりを少なくして時間を確保しながらも、メンバーの主体性と秩序をもたらすためにはどうすればいいのかな?」
- 「自分よりも上のマネジャーが自分を含めてチーム活動に強制や強力な統制をかけてきて、マネジャーである自分はどうやって「統制された無秩序」みたいな状態を作れるだろう?」
- 「継続維持が必要な活動も多い中で、どうやって変化に敏感になって適応させていけばいいのかな?」
調べたら他にもまだまだありましたよ・・・。
ま、「急がば回れ」的な話ですよね。
これを乗り越えるためには、「相関」と「相反」の関係性を見つけ出して、それらを「統合」する必要があります。
(「相関と相反の認識と統合」と言います)
今後、ぼく自身がこのサイトでこのマネジメントのパラドックスをテーマに発信していくので、ぜひ楽しみにしてみて下さいね。
まとめ:マネジメント行動は普遍性が高い、かも?
いかがでしたでしょうか?
ぼくとしては、マネジメント行動(マネジメントに必要な能力とか)は普遍性が高いものだと思います。
すなわち、唯一絶対の答えがなく、自分自身で考え続ける気概がないといけないってことですけどね。
(ぼくにはそれがないですけどw)
今回は、「変化の激しい時代でマネジメントはどこまで変わったか?結論:やるべきことは変わっていない」と題してご紹介して参りました。
参考になる人に参考になれば嬉しいです。
それでは、また次回!
関連する記事まとめ
個人特性によって発揮される6つの能力:何よりも訓練しつつ研鑽を継続すべきコアな能力群
対人関係構築に必要な5つの能力:人を動かし成果を上げる能力まとめ:実行することが大事
思考力や意思決定に必要な能力とは?意思決定のプロセスに応じて発揮すべき必要な能力を解説