インテグラル理論について知りたい人「インテグラル理論ってどんな理論なのかな?ティール組織の考え方のもとになっているらしいけど、どんな内容なんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
インテグラル理論には、4つの象限を統合するという考え方があります。
その4つの象限を押さえておくとよいですね。
インテグラル理論の4つの象限とは以下です。
インテグラル理論の4つの象限
- 個人の内面
- 個人の外面
- 集団の内面
- 集団の外面
これまでの研究分野は、それぞれの象限にのみ焦点を当てて発展してきましたが、インテグラル理論ではすべての象限に含まれるリアルな部分を包含しようとしていますね。
1つの象限が他の3象限と相互に関連し合い進化し、織りあわされていく考え方がインテグラル理論の統合的アプローチです。
もはや、アートな印象すらありますけどね。
今回は「インテグラル理論とはどんな理論か?ティール組織のもとになった統合的フレームワーク」と題してご紹介してまいります。
ちなみに組織開発については「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」でおすすめ本を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
インテグラル理論の4つの象限
インテグラル理論の4つの象限についてご紹介していきます。
そもそもインテグラル理論とは何なのか?
インテグラル理論とは、以下のようにいうことができます。
インテグラル理論
- できるだけ多くの分野にある、出来るだけ多くの研究を、首尾一貫した形で尊重し、包含しようと試みたもの(「インテグラル理論より」)
冒頭にも記載していますが、インテグラル理論の4つの象限は以下のような象限です。
インテグラル理論の4つの象限
- 個人の内面
- 個人の外面
- 集団の内面
- 集団の外面
以下で1つずつご紹介していきます。
それぞれの分野を見てもらえると、”もはやアート”と記載した理由もわかってもらえると思いますw
インテグラル理論の第1象限:個人の内面
ここでは、インテグラル理論の第1象限の「個人の内面」について解説していきます。
この象限は、個人の主観的な「意識」となる象限ですね。
例えば、精神分析、現象学、内観法、瞑想などの意識状態などは、個人の見えない主観的な意識の領域の部分に該当しますね。
この、個人の「意識」の発達については「」でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
インテグラル理論の第2象限:個人の外面
ここでは、インテグラル理論の第2象限の「個人の外面」について解説していきます。
この象限は、個人を客観的に、実証的に見た「科学」に当てはまる象限ですね。
例えば、身体の状態、生物学、神経科学、神経伝達物質、脳の構造、経験論、行動主義、物理学、認知科学、などがこれらに該当しますね。
(経験論あたりからイメージが沸きますが、ほぼワカランですw)
インテグラル理論の第3象限:集団の内面
ここでは、インテグラル理論の第3象限の「集団の内面」について解説していきます。
この象限は文化的に共有されている意識のパターンが当てはまります。
例えば、共有されている価値観、意味、知覚様式、倫理、文化的背景、文脈、解釈学的文化研究などがこの象限に該当するようです。
ま、企業で言うと、ビジョンとか、行動指針とかいうやつでしょうね。
インテグラル理論の第4象限:集団の外面
ここでは、インテグラル理論の第4象限の「集団の外面」について解説していきます。
この象限は、システムを対象にした科学の分野が当てはまります。
例えば、システム理論、カオス理論、複雑系の科学、環境のネットワーク、技術、経済的な構造などですね。
経営工学などもこういったシステムに該当していくでしょうね。
インテグラル理論のおすすめ本
ここでは、インテグラル理論のおすすめ本をご紹介していきます。
- インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル
- 入門 インテグラル理論 人・組織・社会の可能性を最大化するメタ・アプローチ
- インテグラル・シンキング ――統合的思考のためのフレームワーク
ぜひ、興味があれば参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
インテグラル理論の4つの象限
- 個人の内面
- 個人の外面
- 集団の内面
- 集団の外面
ティール組織の”自主経営””全体性””進化する目的”の3つの特徴のもとになった考え方がこのインテグラル理論です。
それぞれの象限で、専門的には正しいですが、それぞれを統合するアプローチこそが、ティールを目指すうえでは必要な取り組みなのかもしれないですね。
今回は「インテグラル理論とはどんな理論か?ティール組織のもとになった統合的フレームワーク」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!