ワールドカフェについて知りたい人「ワールドカフェについて知りたいな。どんな手法なんだろう?進め方とかどうすればいいのかな?」
このような疑問にお答えしていきます。
ワールドカフェは、ホールシステムアプローチの1つのやり方ですね。
ワールドカフェを簡単に解説すると、以下のようになります。
ワールドカフェとは
- リラックスしたカフェみたいな環境で4〜6人のグループでメンバーを入れ替えながら行う対話の手法
このような対話手法がワールドカフェです。
リモートやテレワークでのMTGが主体となってしまうと、1時間以内に有意義な議論や対話をしようと意識してしまいますよね。
ただ、カフェみたいなゆったりした空間で、ショートブレイクを繰り返すような対話時間を作ってみたいなって思いますよ。
(最初は話したがりの人が話しても、後半はいろんな人が自己開示してくれるようになりそう、って効果もねらえそうですね。)
今回は「ワールドカフェとはどんな手法か?シンプルな対話の手法の進め方のツボは場の安全性の担保」と題してご紹介してまいります。
ちなみに組織開発については「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」でおすすめ本を紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
ワールドカフェとは
こちらでは、ワールドカフェとは何かについて解説していきます。
冒頭でもご紹介しましたが、ワールドカフェとは以下のようなものです。
ワールドカフェとは
- リラックスしたカフェみたいな環境で4〜6人のグループでメンバーを入れ替えながら行う対話の手法
この手法は、1995年にアニータ・ブラウンとデイビッド・アイザックの2人によって開発された手法ですね。
2人が自宅のリビングで行われた会話のプロセスがそのまま手法となったモノですね。
本人たちは「偶然できた」と言ってるようです。
ワールドカフェの背景にある基本的な考え方
ここではワールドカフェの背景にある基本的な考え方についてもご紹介していきます。
ワールドカフェの考え方は以下のような考え方です。
ワールドカフェの背景にある基本的な考え方
- 会話のネットワークが未来を作る
- 多様性と相互作用が革新を生み出す
- ポジティブな問いがポジティブな未来を作る
- コーヒーブレイクのようなもてなしの空間が生産性を高める
- 自己組織化能力を最大限に活かす
このような考え方があります。
シンプルそうに見えますが、やってみると知らない人たちが打ち解けて盛り上がる手法らしいですよ。
以下で簡単の1つずつ解説していきます。
ワールドカフェの考え方①:会話のネットワークが未来を作る
ワールドカフェの1つ目の考え方は「会話のネットワークが未来を作る」です。
これは、いくつもの会話がつながったり、広がったりして、共通の認識が作られ新しい事実が作られるところですね。
社会構成主義もこの考え方です。
社会構成主義については「対話型組織開発の根底思想”社会構成主義”とは?言葉と言葉がぼくらの世界を作っている」でも紹介しています。
ワールドカフェの考え方②:多様性と相互作用が革新を生み出す
ワールドカフェの2つ目の考え方は「多様性と相互作用が革新を生み出す」です。
これは、普通の交流範囲をこえて、自由に、かつ革新的なアイディアを会話によって生まれてくるという考え方です。
(全く異なった視点が繋がると面白いアイディアが生まれますからね)
ワールドカフェの考え方③:ポジティブな問いがポジティブな未来を作る
ワールドカフェの3つ目の考え方は「ポジティブな問いがポジティブな未来を作る」です。
これは、どんどんポジティブな質問で発想を促して、テンションが上がるような「力強い問い」が必要だという考え方ですね。
(詰めるような問いだと、つまんないでしょうね)
ワールドカフェの考え方④:コーヒーブレイクのようなもてなしの空間が生産性を高める
ワールドカフェの4つ目の考え方は「コーヒーブレイクのようなもてなしの空間が生産性を高める」です。
これは、リラックスした雰囲気の中で、形式にとらわれない心で、オープンな会話からアイディアが生まれるという考え方ですね。
(議会みたいなミーティングだと、アイディアは生まれなさそうですね。)
ワールドカフェの考え方⑤:自己組織化能力を最大限に活かす
ワールドカフェの5つ目の考え方は「自己組織化能力を最大限に活かす」です。
人や組織を生命体だという考え方です。
カフェ・ホスト(ファシリテーター)の介入をできるだけ排除することですね。
(ぼくは喋りたくなっちゃうんで、向いてなさそうだなw)
ワールドカフェの進め方
ここではワールドカフェの進め方についてご紹介していきます。
進め方は以下のような進め方です。
ワールドカフェの進め方
- ラウンド①:各テーブルに4〜6名が座って提示された問いについて20〜30分ほど対話します。
- ラウンド②:1人をホストとして残して他のメンバーは他のテーブルに移動します。そして先ほどの対話を紹介しあった後でテーマについての対話を20〜30分ほどします。
- ラウンド③:初めのテーブルに戻ってどんな変化があったかを感じながら20〜30分ほど対話します。
- ラウンド①〜③を繰り返す
- 振り返り:カフェホストの問いかけに応じて参加者全員で得られた気づきを共有し合います。
ポイントは、カフェ・ホストが先ほどの「背景にある基本的な考え方」に基づいて、「場の安全性」を担保するような立ち振る舞いをすることが大切ですね。
ワールドカフェのおすすめ本
ここでは、ワールドカフェのおすすめ本をご紹介します。
おすすめの本は以下です。
ワールドカフェのおすすめ本
ちなみに、ホールシステムについては「ホールシステム・アプローチとは【その期待される効果や代表的な4つの手法について紹介】」でも紹介していますので、よければチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
ワールドカフェとは
- リラックスしたカフェみたいな環境で4〜6人のグループでメンバーを入れ替えながら行う対話の手法
今回は「ワールドカフェとはどんな手法か?シンプルな対話の手法の進め方のツボは場の安全性の担保」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!
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