組織開発の実践者のスタンスが知りたい人「組織開発の実践者を見つけたいけど、どんな人に実践者になってもらったらいいのかな?どんな価値観を持った人が適しているんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
組織開発の世界で、組織開発の実践者に求められる価値観は以下です。
組織開発の実践者に求められる価値観
- 人間尊重
- 民主的
- クライアント中心
- 社会・環境志向
ユース・オブ・セルフ(変革ツールは自分自身の価値観)という考え方が根底にはあるんですよね。
今回は「組織開発の実践者として適した価値観とは何か?人間と組織の可能性を信じる価値観が必須です」と題してご紹介してまいります。
ちなみに、組織開発をベーシックに学びたい人は「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」と題してご紹介してますので、チェックしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
組織開発の実践者に求められる価値観
ここからは、組織開発の実践者に求められている「価値観」について解説していきます。
価値観・・って、仰々しい気もしますが、持ち合わせていてほしいスタンスのような部分かな、と勝手に解釈してますけど。
冒頭でもご紹介していますが、それが何かというのが、以下ですね。
組織開発の実践者に求められる価値観
- 人間尊重
- 民主的
- クライアント中心
- 社会・環境志向
以下で1つずつ見ていきます。
組織開発の実践者に求められる価値観①:人間尊重
組織開発の実践者に求められる価値観の1つ目は「人間尊重」です。
これは、人間は基本的に善であり、最適な場を与えられれば自律的かつ主体的にその人が持つ力を発揮するという考え方です。
NTLの初期メンバーだったダグラス・マクレガーのY理論にある「人間は自己実現のために行動し、主体的に仕事をする」とも通じますね。
組織開発の実践者に求められる価値観②:民主的
組織開発の実践者に求められる価値観の2つ目は「民主的」です。
これは、物事を進める時は、それに関連するできる限り多くの人が参加した方が決定の質が高まり、実行されやすくなる、という考え方です。
権限を持った1人の独断ではなく、多くの人が自由に対話をして探求する考え方ですね。
組織開発の実践者に求められる価値観③:クライアント中心
組織開発の実践者に求められる価値観の3つ目は「クライアント中心」です。
コンサルタントが中心になって行うのではなく、クライアントである当事者が中心になって取り組む、という考え方ですね。
その組織のトップが変革へのオーナーシップを発揮しないと変革は実現しませんからね。
これはプロセスコンサルテーションにも通じる考え方です。
ちなみに、プロセスコンサルテーションについては「組織開発実践者の支援をする相手との3つの関わり方:プロセスコンサルテーションが最適です」でも紹介しているので、チェックしてみてください。
組織開発の実践者に求められる価値観④:社会・環境志向
組織開発の実践者に求められる価値観の4つ目は「社会・環境志向」です。
組織は機械ではなく、有機的な生命体システムであるととらえて、その内部の要素が相互に関連する1つのまとまりであるという考え方ですね。
また、組織を取り巻く大きな社会・環境との共存を目指す「世の中の為に」を大切にした考え方です。
組織の中だけに閉じた取り組みは組織開発とは言えないようですね。
組織開発の実践者は人と組織の可能性を信じる人
ドナルドアンダーソンの「Organization Development」では最も重要な価値観は「発達や学習を信じること」と言い切っていますね。
人と組織の可能性を信じて関わることが、組織開発の実践者には求められるんでしょうね。
このような考えの背景には、クルト・レヴィンやNTLのメンバーたちの想いが受け継がれているのでしょうね。
この価値観はとても大切ですね。
しかしながら、レヴィンの考えた時代からさらに現代では高度・複雑化したビジネス環境となり、サービスの質や品質、そしてスピードも重視しなければいけない環境の中で個人の価値観も多様化してきています。
こんな時代だからこそ、強力な人間への希望を信じる強いメッセージ性を帯びたうえで、人間と組織の可能性を信じる取り組みを進めていかないといけないんでしょうね。
組織開発実践者の価値観について理解できるおすすめ本
ここでは、組織開発実践者の価値観について理解できるおすすめ本について紹介していきます。
組織開発実践者におすすめの本
もう何度も頻出している書籍ですが、参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
組織開発の実践者に求められる価値観
- 人間尊重
- 民主的
- クライアント中心
- 社会・環境志向
今回は「組織開発の実践者として適した価値観とは何か?人間と組織の可能性を信じる価値観が必須です」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!