人事系のお仕事をしていると、いろんな人事まわりのテーマでお話をさせていただくことが多いですね。
よくこういった悩みの声とかって見たり聞いたりしませんか?
- 「これからの時代、どんな採用活動をしていけばいいんだろう?」
- 「採ったあとにどんなふうに人材を活かせばいいんだろう?」
- 「人材マネジメントって他にどんなことをすればいいんだろう?」
このあたりは、非常にあるあるな課題テーマですよね。
人事まわりの課題って、課題一つひとつが他の課題とどんどん関連していきます。
つまり、人を活かしていこうとか考えたときに、その施策がその後どのようにつながっていくかをイメージして考えることが重要ですよね。
そこで参考になるのが、「人事の5機能」です。
「人事の5機能」とは、以下です。
人事の5機能
- 採用
- 育成
- 活用・配置
- 評価
- 報酬
どれも聞いたことありますよね。
人事の5機能全体を考えるときには、以下のような人の流れ(人事の一連のサイクル)をイメージしています。
採って、育てて、活かして、診て、報いる
(もっともらしく書いてるけど、言い換えただけw)
今回は、「人材マネジメントの基本となる「人事の5機能」を書いてみた:取り組んでる企業は実はめちゃ優良でしょ」と題して、人事の5機能について解説をしていきます。
これを把握しておくだけで、人事系の企画や設計を考えたときに考慮すべき点などがイメージしやすくなります。
それでは、さっそくみていきましょう〜。
もくじ
人事の5機能
それでは、ここから人事の5機能についてご紹介してまいります。
改めて、人事の5機能とは以下ですね。
人事の5機能
- 採用
- 育成
- 活用・配置
- 評価
- 報酬
※ちなみに、人材マネジメントとしては他にもいろんな切り口があったりします。気になる方はいろんな書籍やWebでも調べてきてくださいね(だいたいは人事制度周りの内容が多いです)。
採用
それでは、ここでは「採用」機能についてご紹介していきます。
「採用」はみなさん、イメージしやすいと思います。
人員を募集したり面接したりして、人的リソースを労働市場から仕入れる「調達機能」をになっているのが採用ですね。
メインは、人事の採用担当者が、中途社員や新卒社員の人たちを採用するのが一般的ですね。
企業の中には、現場に採用権がある場合もありまる。
その場合は、現場の管理者や責任者が人事に代わってこの採用機能をになっている企業も多くありますよ。
育成
次に、「育成」機能についてご紹介していきます。
こちらもイメージがつきやすい人も多いかもしれませんね。
「育成」は、「人材開発」といったりもしますね。
わかりやすいのでいうと、入社後に待っている「新入社員研修」などの研修を企画するのが人事機能のひとつになります。
それだけではなく、入社〜退職までのライフサイクルを通じてどのように成長させていくか、全体の「教育体系」を考えるのも人事のお仕事になります。
社員を入社後からどのようなキャリア、経験、業務を通じて成長させていくか、この点をデザインする重要な機能ですね。
活用・配置
次に、「活用・配置」機能についてご紹介していきます。
「活用・配置」は、人材をどこで活用していけばその人の力が発揮されるのかを検討する機能ですね。
「適材適所(人材の特徴を活かした配置をする意味)」といったり「適所適材(その業務に適した人材を配置する意味)」といったりします。
これもとても重要でかつ難しい機能を人事がになっています。
仕事の性質と人材の性質それぞれを精緻に理解・把握し、仕事と人をマッチングさせていくのが仕事です。
「仕事の性質と人材の性質それぞれを精緻に理解・把握」には、運用面を含めた業務設計や仕組みが必要ですね。
評価
次に、「評価」機能についてご紹介してまいります。
この評価は人事にとっても社員にとっても重大なイベントですね。
この評価によって、従業員の「お給料(報酬)」が決まってくるわけですしね。
評価の仕組みにも実はいろんな種類や考え方があります。
「職能資格制度」や「役割等級制度」、「職務等級制度」などが有名な評価における具体的な制度ですね。
これらが給与などと連動しています。
「職能資格制度」「役割等級制度」「職務等級制度」については、また別の機会にご紹介しますね。
報酬
最後に、「報酬」ですね。
いわゆる給与制度・賞与制度です。
社員の貢献に応じて人件費を配分するための制度です。
これは、会社の単なる人件費管理だけでなく、その後の定着や、採用時の条件提示にもつながる重要な制度ですね。
お給料…たくさん欲しいですね♪
労務・管理も忘れずに
人事の主要な5機能とは別に、当然従業員の情報や勤務を管理するような「労務」も人事の重要な仕事になります。
また、働く社員の労働環境の改善・向上のための福利厚生や「ワークライフバランス」「法令遵守」などもこの労務がになうケースが多いです。
中小企業の場合は、この「労務管理」がむしろ人材マネジメントのほとんどを占めるかもしれませんね。
まとめ:機能させようとしているのは超優良企業
いかがでしたでしょうか。
日本のほとんどの割合を占める中小企業は、人の労務管理に手一杯で、人材開発とか、活用・配置などはほとんど手付かずですね。
むしろ、現場でのOJTが中心だったり、社長自らの采配で現場をマネジメントしていることの方が多いでしょうから。
そういった観点でみれば、この「人事の5機能」を機能させようとしている会社さんは超優良と言えるかもしれませんね。
とはいえ、この5機能の繋がりをイメージして人材マネジメントを行うことで、会社と人材の両方の成長の土台を作ることができるので、ぜひ取り組んでいって欲しいと思います。
今回は「人材マネジメントの基本となる「人事の5機能」を書いてみた:取り組んでる企業は実はめちゃ優良でしょ」と題してご紹介してまいりました。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは、また次回。