このWebサイトをご覧いただいている人の中には、人材育成とか、社員研修の企画にたずさわる人もいるかもしれませんね。
ぼくもやってましたけど、大変じゃないですか?笑
毎年まいとし、何度も研修を見直したり、内容をちょっとだけ変えてみたり、新しいテーマに詳しいベンダーを探したり、コンペしたり、研修の体系を見直したり、新しい理論をインプットしたり…(キリねぇ)。
しかも、その努力って、研修受講者や現場、上位層にはまったく伝わらないですからね…マジでw
いっぽうで、現実的な課題として、受講生の成長ニーズが不明瞭だったり、これまでの研修に対する効果があいまいだったり、教育研修の費用対効果なんて出せなかったりします。
論拠・根拠がとぼしい中で、研修を企画しなければならないのが難しいですね。
経営や人事と、現場のアンケートなどによると、「現場の考えている課題」と「経営・人事が考えている現場の能力課題」には、いつも大きなズレが生じていたりします。(これは永遠のテーマかもしれません)。
今回は、この「現場ニーズ」と「経営・人事ニーズ」のギャップを埋める「研修の企画の方法」について今回はご紹介していきたいと思います。
結論を先に言うと、
現場の研修受講者に研修を企画してもらう
って事ですね。
今回は「まだ研修の企画とかしてるの?現場ニーズと経営ニーズを満たす研修企画とは:結論は企画しないこと」と題してご紹介してまいります。
それでは早速みていきましょう。
もくじ
研修受講者に研修を企画してもらう5つのステップ
それでは、ここから「受講者に研修を企画してもらう5つのステップ」についてご紹介していきます。
実際には以下のステップですね。
受講者に研修を企画してもらう5つのステップ
- ステップ1:事前課題に360度やエンゲージメント・サーベイなどをおこなう
- ステップ2:サーベイ結果を元に受講者が自分たちの課題と研修メニューを企画する
- ステップ3:企画された研修コンテンツを研修担当者がメニュー化する
- ステップ4:受講者が企画した研修を本人が実際に受講する
- ステップ5:職場実践を通じて得た経験や気づきを共有をする
それではひとつずつ解説していきますね。
ステップ1:事前課題に360度やエンゲージメント・サーベイなどをおこなう
研修を自分達で企画する準備の段階で、360度や組織診断、エンゲージメント・サーベイなどをおこなうのが良いですね。
材料を何かしら研修当日に提供できるようにするのがポイントですね。
あとは、自分達の現状の課題を見える化することで、課題に向き合いやすくするのが狙いだったりします。
ステップ2:サーベイ結果を元に受講者が自分たちの課題と研修メニューを企画する
研修に集まってもらった受講者の皆さんに、「今日は皆さんに皆さんの研修を企画してもらいます」と伝える場ですねw
事前に行ったサーベイの結果をもとに、自分達の能力や職場の現状の結果を見ながら、原因を議論してもらうように仕向けていきます。
一方で「経営側からはどのようなことを求められているのか?」についても議論してもらいます。
これらを議論してもらった上で、「自分達にはどのようなトレーニングが必要か」を議論してもらって研修を企画してもらいます。
研修テーマはいくつもあってもいいです。
シリーズ化したり、カフェテリア形式にするなどしても良いですね。
ステップ3:企画された研修内容コンテンツを研修担当者が用意・メニュー化する
ステップ3では、企画化された研修を実際にコンテンツ化する部分ですね。
自分達で実施しても良いですし、外部ベンダーに依頼をしても良いです。
特に新しいテーマの研修や専門性の高い分野だと、外部の研修会社に相談してみるのもありでしょうね。
ここでのポイントは、「現場ニーズ」と「経営・人事ニーズ」をとらまえてコンテンツ化することですね。
ここは、研修企画担当者として「インストラクショナル・デザイン」の腕の見せどころかもしれませんね。
ステップ4:研修受講者が企画した研修を実際に受講してみる
ステップ4では、受講生に実際に研修を受けてもらうフェーズに入ります。
自分達で企画した研修ですから、受講者の研修に対する期待値はかなり高い状態です。
また、研修受講者も、研修に対する厳しい目を持っている状態ですね。
研修終了後のアンケードもしっかり収集して、「現場ニーズ」と「経営・人事ニーズ」が満たせていたかを振り返っていきましょう。
(追加の要望などがどんどん出てきたら、こっちのモンですね)
ステップ5:職場実践を通じて得た経験や気づきを再び研修の場で共有をする
最終ステップでは、研修で受けた内容を職場で実践してみてどうだったのか、またフォローアップ研修で集まって共有する場を作るのがポイントですね。
学習の満足度と実践での満足度は別ですからね。
職場実践を通じて、「使えるノウハウだったのか」、「実際に使ってみて難しいと感じたポイントは何だったのか」、「他の受講者はどのようにしてそれらを克服したのか」、などを研修でシェアしていきましょう。
(これは、研修の場でなくても、チャットツールのグループやLMSなどを活用するのでも良いかもしれませんね)
まとめ:モチベーション・コントロールと研修前後のデザイン
今回は「研修」をテーマにご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的には、研修を企画するときは以下の部分を大切にしてきてました。
研修企画の大切なポイント
- 受講生のモチベーションコントロール
- 研修受講前のニーズの収集・把握
- 研修受講後の有機的な振り返りの場の設計
ぜひ、参考にしてみてください。
今回は「まだ研修の企画とかしてるの?現場ニーズと経営ニーズを満たす研修企画とは:結論は企画しないこと」と題してご紹介してまいりました。
それでは、また次回!
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