組織開発の成り立ちが知りた人「組織開発ってどんなふうに始まったのか、成り立ちが知りたいな〜。チェンジエージェントとか、サーベイ・フィードバックって聞くけど、どんな内容なんだろう?」
このような疑問にお答えしていきます。
以前の記事でもご紹介していましたが、1940年代のアメリカで組織開発は発展したんですが、その大きな流れとしては以下の2つのものが源流として言われています。
組織開発の2大源流
- チェンジエージェント
- サーベイ・フィードバック
ま、結局は「自分達で何とかしてせい!」って厳しい現実を突きつけてくるものでもあるんですけどね。
この記事では「組織開発の成り立ち:チェンジエージェントとサーベイ・フィードバックの2つの源流を解説」と題してご紹介していきます。
ちなみに、おすすめの組織開発の本は「組織開発の本でおすすめの書籍を紹介します:入門から専門的理論と体系論を学びたい人向け」と題してご紹介してますので、チェックしてみてください。
それでは早速みていきましょ〜。
もくじ
組織開発の成り立ち①:チェンジエージェントとは
1つ目の組織開発の成り立ちを築いたものは「チェンジエージェント」ですね。
組織開発はクルト・レヴィンの「Tグループ」から始まったようです。
Tは、トレーニングのTで、合宿形式でいま・ここの体験を通じて人間関係のトレーニングを行うものでした。
これを推進する団体が「NTL(National training laboratorys for group development)です。」
このNLTの初期メンバーが以下の人たちです。
- ダグラス・マクレガー:X理論・Y理論
- クリス・アージリス:組織学習
- ロバート・ブレーク、ジェーン・ムートン:マネジリアル・グリット
- エドガー・シャイン:プロセス・コンサルテーション
このような人たちが、組織開発の実践者を育てる=チェンジエージェントの取り組みに注力していったんですよね。
ちなみに、組織開発の歴史については「組織開発の歴史の流れ:哲学からスタートした組織開発のトレンドとは?歴史の活かし方も解説」でも紹介してるので、参考にしてみてください。
組織開発の成り立ち②:サーベイ・フィードバックとは
2つ目の組織開発の成り立ちを築いたものは「サーベイ・フィードバック」です。
サーベイ・フィードバックは、クルト・レヴィンの影響をすごく受けたレンシス・リッカートが始めた方法です。
こちらは名前の通りですが、従業員の行動や態度を調査し、そのデータを組織の構成員にフィードバックして上司と従業員に話し合ってもらったら、良い効果が得られたことから見出された手法ですね。
その後、サーベイ→フィードバック→対話という基本的な進め方がODマップとも言われています。
組織開発を他力本願にしなかった先導者たち
こうやって毎日ちょっとずつ昔の組織開発のことを調べてみるんですが、面白いものですね。
やっぱりその思考の根底にあるのは「現実主義」のようなところで、「自分達で自分達の組織を変えていける人材を育てる」というのがありそうですね。
そのためのツールや考え方というのは提供してくれているんですが、「結局やるのは自分だからな」というのがビシビシと伝わってきて、背筋がビシッと伸びる思いですね。
日本でも、1990年代後半あたりから、人事の仕事もどんどんアウトソーシングが進んで業務を外部に委託することが多くなりました。
その結果、人事の人たちも自分達じゃ何もできない状態になってしまってる部分が多い気がします。
(だって、採用1つ取ってもリクルートを使わなきゃ応募がない&審査できないって状況になってますよね??)
もしかしたら、そんな外部にお任せの気質が育ってしまったこれまでの他力本願の時代から、これからは自力で突破する「自己責任」の時代になっていくのかも知れませんね。
知らんけど、余談でした。
チェンジエージェントとサーベイ・フィードバックのおすすめ本
ここでは、チェンジエージェントとサーベイ・フィードバックのおすすめ本についてご紹介しておきます。
チェンジエージェントのおすすめ本
NTLが出している本格派の進め方ハンドブックですね。
本当に専門的な人が読むものですので、企業のガチの担当者の人に読んでいただきたい一冊です。
サーベイ・フィードバックのおすすめ本
こちらは現代のサーベイ・フィードバックの方法について、懇切丁寧に解説してくれている中原先生の本ですね。
興味があれば読んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、ポイントは以下ですのでご紹介しておきますね。
組織開発の2大源流
- チェンジエージェント
- サーベイ・フィードバック
今回は「組織開発の成り立ち:チェンジエージェントとサーベイ・フィードバックの2つの源流を解説」と題してご紹介してまいりました。
それではまた次回!