ときどき、以下のような人物に出くわしたりしませんか?
- 淡々と話していて、ぜんぜん熱意が伝わってこないよな…
- やろう!って一辺倒で、まったく論理性がともなっていないよな…
- そちらの一方的な理由だけで、こちらの納得感とかあまり考えてくれてないんだな…
こんなふうに思ったり感じたりすることって、あると思います。
おそらくそれは、「説得力」という能力が影響していると思います。
以前にも、影響力や感受性、柔軟性といった、人とのコミュニケーションややり取りにおいて関連する能力についてご紹介したと思います。
今回は「説得力は相手の納得感を獲得していく相互理解が大切:論破や主張の押し付けをしない対人能力」と題してご紹介してまいります。
一見、理路整然と誠実そうに見える人でも、実は説得力の弱い人って多いですからね。
それでは、さっそくみていきましょ〜。
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もくじ
説得力とは何か?説得力の定義を解説
それでは、ここから「説得力」とは何か?ということで、「説得力」の定義についてご紹介してまいります。
「説得力」の定義としては、以下ですね。
説得力の定義
自分の論点を整理して確信を持って説明し相手の納得を高める能力
「確信を持って」と「相手の納得を高める」というところがポイントなんでしょうね。
自己の納得感と相手の納得感の両方がそろっていないと説得力は増さないってことです。
では、「説得力」の高い人、低い人はそれぞれどのような行動の傾向があるのかをご紹介してまいりますね。
まずは「説得力」の強い人からいきましょう。
説得力の強い人の行動の特徴
それでは、「説得力」の強い人の行動の特徴をこちらでは解説していきます。
「説得力」の強い人の行動の特徴は以下のような行動をする人ですね。
説得力の強い人の行動の特徴
- 自分の主張や論点を、適した根拠や理由、事例などを用いてわかりやすく説明する
- 自分のアイディアを体系的に示して、合意や理解を獲得する
- 取り組むべき方向性を踏まえて、対立する意見に誠意を持って対応する
- 言い方や視線などでも自信を伝え、納得を得ようと強い意志を示す
- 論点の背景や論拠の説明に筋道が通っていてわかりやすい
このような行動をする人は、「説得力」が強いといえます。
論理的な部分もありますが、納得をして欲しいと思う姿勢(目線、言い方、誠意など)も含まれてきますね。
感情と論理の両方の発揮が大切な能力です。
では、一方の「説得力」の弱い人の行動の特徴はどういうものかをみていきましょう。
説得力の弱い人の行動の特徴
「説得力」の弱い人の行動の特徴をご紹介していきます。
「説得力」の弱い人の行動の特徴は、以下のような感じの人ですね。
説得力の弱い人の行動の特徴
- 論点の絞り込みが弱くて、相手の理解が得られていない
- 意見の反対にあうと意見の再提案ができなくなり、単発的な発言で終始する
- 自分の考えやアイディアを未整理のまま発言してしまう
- 説得しようとする気持ちは強いが内容が乏しい
- 淡々と説明をして誠意が伝わってこない
こんなようなことをする人は、「説得力」が弱いと判断できますね。
分析力とかが強い人が、こういった傾向にあったりしますね。
説得力を見極めるポイント
それでは、ここでは「説得力」を見極めるポイントについてご紹介していきたいと思います。
以下のようなポイントで「説得力」の高い人、低い人を見極められると思いますね。
説得力の高い人を見極めるポイント
- わかりやすい、端的な発言ができて周囲の納得感が高まっている
- 自分の考えを明確に論理的に伝えて、周りの人の同意を集めた
- 豊富な語彙を用いて効果的な説明に徹した
- 課題に対して独自のスタンスと一貫性を示した
説得力の低い人を見極めるポイント
- 反論を受けるとあっさりと受け入れて身を引いてしまう
- 自論を用いて伝える熱意が伝わらない
- 理由や根拠の説明が物足りなく、言いたいことを一方的に言うだけにとどまった
- 遠慮気味で遠回しな発言になり、核心に迫っていない
このようなところが見極めるポイントになりそうですね。
論理・情熱・誠実・明快といったあたりのキーワードが感じ取れると、説得力があると言えるかもしれませんね。
まとめ:説得力を発揮する近道
いかがでしたでしょうか?
「説得力」は、思考と感情と両方を駆使しないければ啓発されていかない能力ですね。
この辺りは、問題解決能力の行動編も参考になるかもしれないので、参考にしてみて下さい。
今回は、「説得力は相手の納得感を獲得していく相互理解が大切:論破や主張の押し付けをしない対人能力」と題してご紹介してまいりました。
それでは、また次回!
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